今日も飯が旨い!食に喜びを感じる里山です。
自然界では白個体は生き残るのが非常に難しいです。いないわけではないのですが、かなり珍しいと言えます。アルビノ個体の発見が騒がれることからも、その貴重さがわかると思います。
だが、しかし!
あまり野外で採取活動をしない里山に、一体何がわかると言うのだろう……。
そこで里山はある人に「野生の白メダカを見たことがあるか?」と質問のメールをしました。メダカ職人でありガサガサの達人でもある猫飯店長・池谷さんです。
白個体の存在
自然界にも白い個体は出ます。ですが生存率は低く、滅多に見つかることはありません。
――何故か?
白色は大変目立つ色であり、捕食者にその存在をアピールしていることに他ならないからです。
白を逆手に取って、シロクマで考えるとわかり易いと思います。周囲が白銀の世界に住むシロクマが、もし黒色だったら?白い中に黒い点がぽつっとあることになるので、カモフラージュになりません。エサには逃げられ、外敵からは身を隠すことが出来なくなります。
アルビノはもっと難しい
体色が白い個体とアルビノとでは、同じ白でも性質が異なります。
アルビノはメラニン色素の欠乏による症状で、体が白くなる以外にも、日光に弱い、弱視になる等の特徴があります。
弱肉強食の自然界において、どれだけ生き残ることが難しいか。
しかも、日本最小の淡水魚メダカとなれば、敵はわんさかといることでしょう。生存確率は……???
壊れ行く野生
猫飯の池谷さんから頂いた回答には、こうありました。
・自然下で改良メダカはよく見かける(飼育者の投棄による)
・グッピー、プラティ、オスカー、金魚などにも遭遇したことがある
・ある養殖場の隣の水路では、毎年改良メダカが泳いでいる(500匹程獲れることも有り)
・改良メダカと川(野生)メダカの交雑が進んで、川メダカとは言えない状況になっている
野生に白メダカはいるか?
上記の回答を参考にすると、野外で会う色付きメダカは「誰かの捨てた改良メダカ」である可能性が高そうです。
交雑が進めば、その内に生粋の野生メダカは姿を消すことになるでしょう。
――改良メダカを河川に捨てること
このブログを見ているメダカ飼育者に絶対にして欲しく無い行為なので、里山はこの記事を書いています。自ら進んで自然を破壊しない様、お願い申し上げます。
養殖所の隣の水路に改良メダカ
この一文を見た時、里山は「あー、そうだろうねぇ」と思いました。捨てる飼育者にモラルはありませんが、売る業者にもモラルが無い場合があります。
おわりに
――ブームに乗ってメダカを飼いはしたものの、途中でいらなくなってしまった。
そういうこともあるかも知れません。しかし、河川などに捨てないで下さい。捨てる前に、自分で出来そうなことを探して下さい。
長くてもメダカの寿命は2~3年です。最後まで付き合いませんか?