虫食い野菜苗が脅威の復活。無事嫁に行くまで

メダカ大好き里山です。

変わらずメダカは好きなんですが、最近は植物がカワイイなと思うようになりました。メダカと一緒に暮らす水草たちの影響もありますが、職場である農場の野菜たちの影響が大きいですね。

今回は虫食いでボロボロだった野菜苗が嫁に行くまでのお話です。

虫に食われ過ぎた野菜苗

写真の苗はブロッコリーの一種です。見つけた時はこの苗一本に対し、青虫が10匹以上集まっているという異常な状況でした。周りにも同じ苗があるのに、なぜかこの一本だけが集中攻撃を受けていました。隣の苗と比較してみると、違いは一目瞭然です。

葉はボロボロ、茎にも穴が開いている状態です。ここまで来ると商品としての価値はありません。

廃棄するため、他に虫を移さないため、この苗は抜き出されました。水をやる必要もないのでほったらかしです。二日も経つ頃には全体が萎びてしまいました。

不思議なのは、そんな状況であるのに離れない青虫がいること。ハウス内に獲物が一杯あるのに、その苗からなかなか離れません。

「もしかしたら、こいつ超ウマイ野菜なんじゃない?」

ふっとそんなことを思った私は、気まぐれに水をやってみました。すると、萎びていた葉が数時間もしない内にシャキンと生き返ったのです。

この植物の素直さが、たまらなく愛しいんですよね!

すっかり愛着が湧いてしまった私は、その虫食い苗を自宅で育ててみることにしました。

野菜は虫食いくらいじゃへこたれない!

ついていた青虫を全部取り、しばらくはポットのまま様子を見ていました。その間にも苗はどんどん成長していきます。穴だらけの葉を目一杯広げて日の光を受ける様は、生命力に満ち満ちていました。

この姿に更に愛情が湧き、大きめの鉢に移動。毎朝水をやり、時々肥料を与えと、せっせと世話をしている内に新しい葉が沢山出始めました。茎に開いていた穴からは根が生え始めています。

穴だらけだった葉が役目を終える頃には、虫食い苗は立派な姿へと変わっていました。

ひとつの出会いが未来を変える

「もうこの鉢じゃ小さいな。」そう思うくらいに苗が育った頃、タイミングよくブロッコリーが欲しいという人が現れました。一緒に働いているおっさん(笑)の内の一人です。

野菜が育つのには小さい鉢でしたし、窮屈な場所で生きるより畑でしっかりと根を張れる方が苗に良いと思いました。正直、かなり淋しかったですが、苗の今後を考え譲渡することに。畑に無事移し変えられた後、「大きくなってる!元気だよ。」との報告がありました。時期が来れば美味しい野菜に変身していることでしょう。

もしも、あのまま農場に放置していたら、この結末はありませんでした。

苗の姿に人の一生を重ね、「人と人が出会うのも、こういうことなのかもなぁ。」と感じてみたり。たったひとつの出会いが人生を左右してしまうことって、実際にありますからね。

言葉によるコミュニケーションではありませんでしたが、虫食い苗に大切なことを教えてもらいました。

もうひとつの出会い

実は虫食い苗をもらって来た時、もうひとつ苗を持ち帰っていたんです。ポットの隅に偶然乗っていたものです。

作業時期からしてアブラナ科の野菜であることはわかりますが、双葉の内は全く見分けがつきません。成長して葉を出しても、ブロッコリーとカリフラワーを見分けるには、ちょっと私の経験値が少な過ぎます。実際実が出来るまで育てないとわからないなと思っていたんですが、出来てみたら……。

カリフラワーちゃんでした。収穫が楽しみですね!