ミジンコの世話に忙しい里山です。
昨日の記事の終わりに、コッソリと載せておいた孵化したてのメダカちゃん。
夕刻、そして今日の朝と様子を観察していますが、良くは無いですね。元の位置から全く動いていませんし、泳ぎ出す気配もありません。
――この状態、あの時と似てるな
思い出したのは星河の孵化です。
数が少ないので混乱するようなことはありませんでしたが、まぁ、ちょっと複雑な気持ちになりました。
さて、この個体をどうしようか?
泳がないメダカ
基本的にメダカは孵化してすぐに泳ぎます。横たわったまま数日を過ごし、後に泳ぎ出す……というようなことはありません。
今回のように孵化はしたものの、泳げずに横たわっている個体は、何かしらのトラブルを抱えている場合が多いです。
里山が見てきたケースは以下です。
未成熟な個体
メダカの稚魚にはヨークサックという栄養袋が付いています。孵化後、数日はここから栄養を補給することが出来ます。
孵化後、泳げずに底でじっとしている個体のヨークサックが体に対して大き過ぎる場合、未成熟で孵化した可能性があります。
正常な個体はシュッとしていて、ヨークサックもそこまで大きくありません。未成熟個体はヨークサックが大きく、おたまじゃくしのような形に見えます。
清潔な容器に移動させ養生させると、次第にヨークサックが吸収されて、正常孵化した個体と変わらない状態になることもあります。
背骨の奇形
背骨が歪んでしまっていて、浮かんだり泳ぐことが出来が生まれてくることもあります。
対処方法
未成熟な個体に関しては記述した通り。
背骨の奇形など、根本的にどうにもならないような時でも、清潔な容器に移して養生させたり、他の正常個体と分けることで飼育を続けられる場合があります。
ただ、本当にそこまで手間暇かけて育てる必要があるか、時間の余裕はあるかなど、一度検討してみた方が良いと思います。
何でも飼育者次第です。
状態の変化を観察する
泳げない個体であっても、数日の期間を経て、何事も無かったように動き出すこともあります。
その逆も然り。当然ダメになってしまう個体も出て来ます。
生きている内はカビが湧くことも無ければ、水でふやけてしまうことも無いので生死の見分けは付けられます。
もしカビが生え出したり、白く茹ったようになって来たら、もうその個体は死んでいます。
泳げない個体をどうするか
今回の場合、しばらくは経過観察をしてみることにしました。別容器に移すなどのことはしません。あくまでそのまま、です。
↑翌日に生まれた兄弟メダカです。しっかりと泳いでいます。このことからも、先に生まれた個体がおかしいことがわかります。
おわりに
孵化時に異常が見られる個体は、毎年数匹は出て来ます。里山は無理に保護せず、自然に任せています。
今回はどうなるのか?だいたい予想は付きますが、天に任せることとします。
コメント
初めまして。
飼い始めたメダカが卵を産み、初めてながら色々と調べ、環境を整えましたが未熟個体ばかり産まれてきてしまいます。阻止とまではいかずとも早く産まれてしまわないような対策はあるのでしょうか?
沙羅さんへ
コメント有難うございます。
未熟個体ばかりが生まれてしまうので、色々調べられて取り組まれているとのこと。申し訳ないですが、私にもどうしていいかわかりません。ゴメンね!もしかしたら、親の組み合わせも関係あるかも知れませんね。
役立たずで申し訳ない。