おはようからおやすみまで、メダカの生活をストーキングする里山です。
里山宅にやって来た高級メダカ東天紅半月の天ちゃん。一向に状態が良くなりません。と言っても、別に弱ったりはしていません。
もともと発見時から病気で弱っているといった風ではありませんでした。何が原因かわかりませんが、潜ることが出来ないのです。
転覆病の類なのでしょうか?でも、横倒しにもなっていないし、腹も見せていません。初めて見る症状に、戸惑いつつも興味津々です。
背を出したメダカ
天ちゃんの存在は異質でした。水面から背が出ているのです。まるで背ビレを水面にチラつかせるサメの如く、天ちゃんは泳いでいました。
近寄ると驚いて潜ろうとするのですが、すぐにぷか~っと浮かんでしまいます。決まって背中から浮きます。何かに引き上げられるように、背中から浮き上がるのです。
しばらくずーっと見ていましたが、常にその状態でした。
水槽に残っていることが意味するもの
天ちゃんが泳いでいたのは育成用の水槽です。周りには同じ東天紅たちが泳いでいました。ここから商品になるメダカたちが選別されます。
もし天ちゃんが生まれてからずっとこの状態であったのなら、稚魚の段階で弾かれているので、ここにはいないはずなのです。繁盛しているメダカ屋さんですから、わざわざ売り物にならないメダカを大きくしたりはしないでしょう。
この症状は後天的に現れたものではないかと判断します。
どうして浮いてしまうのか
天ちゃんの背中には、コブのようなものがあります。最初、里山はそのコブ(脂肪腫?)が原因で、潜りたくても潜れないのかと思いました。
潜ろうとすると、頭からでもなく、尻からでもなく、まるで背中を引っ張られるようにスっと浮いてしまうのも、そう思わせた要因です。
しかし、観察して行く内によくわからなくなってしまいました。
背中の状態
背ビレの付け根あたりがぷくっとしていて、そこに粘膜の塊というか、白っぽい塊が付着しています。その部分だけ、やや鱗が逆立っているようにも見えます。
鱗が逆立っているのを見た時、ふっと思い出したのが松かさ病です。
もしかしたら、内臓に脂肪が溜まっているのでしょうか。
また内臓疾患があったとして、その関係で浮き袋が何かしらの障害を受けているのかとも考えました。真っ直ぐに泳げること、ひっくり返ったりしないことから、平衡感覚は失ってはいないと思われます。
治療をどうするか
薬浴(薄め)+塩浴をしていましたが、あまり意味がないようなので元の状態に戻しつつあります。
10月中には加温水槽に移す予定でいますが、温めることが効果的かはわかりません。
おわりに
病気メダカに関して、エサやりはいつも迷います。
しばらく絶食させて一度体内を綺麗にした方が良いのか、或いは、少量を与えて様子を見た方が良いのか。今回は糞の状態は悪く無く、体力もあるので、一度絶食をさせた方が良いのかな~と思っているのですが。
内臓に脂肪が蓄積している場合なら、絶食中に減って行くはずです。毎日よく観察して、手探りでやって行くしかありません。
何でも数をこなし、慣れて行くしかない。