家の中がミジンコに侵略されつつある里山です。
2月も終わりですね。3月に入ればすぐに啓蟄(春の訪れを感じ、冬篭りしていた虫が這い出る頃)です。メダカの繁殖に向けて気分が高揚しますね。
メダカたちの泳ぐ姿が頻繁に見られるようになり、気温も上がって来たので、温室もどき水槽の蓋を外すことにしました。
すぐにぴゅっと逃げ出す極ブラック(通称ブルブルちゃん)たち。毎度の光景です。しかし今回は1匹だけが隠れずに、水面をふわふわ泳いでいました。
この「ふわふわ」する泳ぎ方、弱りのサインでもあります。
漂うメダカ
弱っている時のメダカは、彷徨っているようなふわふわとした泳ぎをします。発見した弱りメダカも、まさにそうでした。
意思があって泳いでいる感は皆無です。
周囲を意識していないので、水槽壁にもぶつかります。普通はぶつかりませんよね?
手を近付けても逃げる素振りすらしません。他のメダカたちは里山を一瞥するなり、水草の影に身を潜めてしまったというのに……。
病気かケガか寿命か
泳いでいる状態をしばし観察してみました。
外傷はありません。ケガで弱ったのではないようです。水カビ病や白点病の所見も無さそうです。
痩せ細り病か
冬眠中のメダカはほぼ絶食状態です。春先のメダカが痩せ細っているのは、おかしなことではありません。
しかし、痩せ方にも程度があります。
おたまじゃくしのように頭だけが目立ち、体がひょろひょろのメダカは異常です。痩せ細り病を疑います。
弱りメダカは痩せていました。他のメダカたちも同じ条件化にあったのですが、ここまでは痩せていませんでした。
寿命かも?
単純に寿命なのでは?とも思いました。
極ブラックの購入は昨年の10月下旬です。
1年未満なので早いと言えば早いですが、早世する個体がいることは不思議では無いでしょう。
体色もかなり褪せています。
絶食からの褪せでしたら、他の個体も少なからず褪せているはず。ですが、ここまで色褪せている個体はいません。
じじ幹之があの世に旅立つ直前、やはり色褪せ、ふらふらとしていました。
今回の弱りの原因として肯定も出来ませんが、否定も出来ないですよね。
冬眠明けの観察をしよう
冬の間、メダカたちは物影に身を潜め、姿をほとんど見せません。暖かくなって姿を現し始めたら、よく観察しましょう。
――病気をしていないか
――ケガはないか
――寄生虫を付けていないか
隠れている間にどんなトラブルを背負い込んでいるかわかりません。早め早めの対応をし、来るべき繁殖に備えたいものです。
おわりに
今回発見した弱りメダカは、そのままの状態にしてあります。いつもなら隔離・保護をするのですが……。
――そういった対象では無いのでは?
何となく寿命路線でピンと来たので、もうしばらくこのまま経過観察を続けることにしたのです。さて、どうなるやら。