病気のメダカを観察し続けることが辛いと、初めて思った里山です。
病気の東天紅メダカ、天ちゃん。頂戴してからずーっと持ち堪えていたのですが、ここ数日の内に症状が悪化しました。
粘膜状のよくわからない物体は治まっていたのですが、お腹がぽっこり。ついにはひっくり返ってしまいました。朝は普通にしていたのに、帰宅したら白いお腹が水面に……!
――え?!もしかして、死んじゃった!!?
びっくりして水槽を覗いた瞬間、ひっくり返ってビクともしていなかったメダカが急に泳ぎ始めました。完全な背泳ぎで水槽を泳ぎ回るヒレの長いメダカ。
「うわぁぁぁぁっ!!!」
すっごく怖くて変な声出ちゃいました。(天ちゃん、ゴメンネ)
病気の経過
天ちゃんの病気は未だに正体が不明です。潜れず、背中に粘液の塊のようなものが付着していました。
もらって来てすぐに塩浴と薬浴。絶食させて様子を見るものの変化無し。何時しか剥がれ落ちたであろう粘膜質の物体が水槽にふわふわと漂うようになりました。
よくわかりませんが、今現在その症状は治まっています。
腹が膨らみ始める
ずっと絶食させておくのもどうかと、少しの間エサを与えていました。余程お腹が空いていたようで、バクバク食べていました。
太い糞を出していたので、内臓は大丈夫なのかな~と思っていたのですが……。
3~4日して、天ちゃんのお腹が膨らみ始めているのに気付きました。
再び絶食です。
転覆病とは
お腹を上にした(ひっくり返った)状態になってしまい、正常な泳ぎが出来なくなる病気です。金魚や熱帯魚、メダカなど様々な魚で見られます。
原因
はっきりとした原因があるとか無いとか。
先天的な浮き袋の異常に起因するものと、後天的にエサやりの不備や他疾病の関連で発症するものとがあるようです。
エサやりの場合、古いエサの使用、やり過ぎ、急激な温度低下による消化不良、エサと一緒に空気を飲み込んでしまう(エア食い)といったものが原因として考えられます。
治療方法
エサに起因するものはエサを変える、絶食させるなどします。併せて塩浴と加温を行うと効果が高いようです(※0.5%の塩浴で26℃前後を保つ)。加温により腸が活性化し、溜まっていた原因物質が排出されるためです。
東天紅への対処・経過
再度の絶食をさせ、経過観察。前回は絶食でややスリムな感じになったのに、今回は膨らみが治まりませんでした。
そして、その日がやって来ました。
朝の体長チェックでは、特に変わったところが無かった天ちゃん。帰宅したら大変なことになっていました。
ひっくり返った天ちゃんが動き出した時、里山の中には恐怖しかありませんでした。
先ず、この姿を発見した段階で飼育者としては超びっくり!更に死んでしまったと思っていたメダカがあちこち動き回るものだから二度びっくり!!天ちゃんには本当に申し訳ないですが、めちゃくちゃ怖かったです。
とりあえず深呼吸して、状態をチェック。
・水面近くに浮いていたことから、空気を飲み込んでしまった
・病気が原因で、腹部にガスが溜まった
この2点が怪しいかなと思います。すぐに塩浴をし、少しでも楽になるようにしました。
↓腹部の写真を拡大したもの。血管の浮き出た、今にも張り裂けそうな腹です。内部はどうなっているのでしょうか……。
加温が遅れたのがまずかったか
ヒレナガニアンたちのことを優先したので、結果天ちゃんの加温水槽が遅れました。飼育容器は温かい場所にあるのですが、さすがに26℃前後にはなりません。日中、上がっても20℃くらいでしょう。
もっと早くに対処していたら……と思わなくもないのですが、後悔しても仕方ありません。環境を改善し、きちんと最後までお付き合いします。
おわりに
今まで病気になったメダカを何度か見ましたが、ひっくり返ったメダカというのは、飼育者にとっては、ただただ恐怖です。初めて見る光景に本当に驚きました。
そして、間を置いてやって来る焦燥感と無力感。メダカを見ていて辛くなります。
大切なのは焦らないこと。落ち着いてメダカの状態を確認し、然るべき対処をすること。
天ちゃん、助けられるかな……。ここ数日、夜明けと帰宅時は何とも言えない気分になってます。
余談ですが
本日、青のヒレナガニアンに卵を確認しました。加温+光で管理して10日目くらい。
嬉しいは嬉しいんだけど、天ころがこんな状況なので何か複雑です。
コメント
かわいそうすぎて見てるほうがつらいですね。
猫飯さんなら対処方法をご存知ではないでしょうか?
幹之さんへ
コメント有難うございます。
そうですね、一度聞いてみます。有難うございます。