ときめくミジンコ生活を送る里山です。
最近タマ子が可愛くて可愛くて……。朝夕飼育容器をチェックしては、ぷりっぷりに育ったタマ子にきゅんきゅんしています。(変態レベルが確実に上がっています)
さておき、少し前から取り組んでいるミジンコの土作り。
ピートモスを購入し、早速水に浸してみました。結果は……???
浮遊する物体
それを見た時里山が思い出したのは、園芸土(腐葉土をベースに様々な混ぜ物をした土)で屋外水槽を作った時の光景です。次から次へと細かな物体が浮き上がって来て、非常に難儀したのですが。
似たような状況になりました。予想は的中したのです。
完全に乾燥させる前の塊であったのなら状況は違ったかも知れません。ピートモスとして乾燥&粉砕されてしまったものは写真の通り。
これではタマ子を泳がすことすら出来ません。
時間が経ったら沈殿するかも?という淡い期待を抱き、しばらく放置しておくことにしました。
変わらぬ状況
一晩経っても状況は変わらず。2日、3日と過ぎてもやはり変わりません。多少沈んだものもありますが、ほぼピートモスは浮いたままの状態でした。
掻き混ぜても、しばらくすると浮いて来ます。
考えた末、成分が滲み出した水を使用し、タマ子を泳がせることにしました。
一番肝心なことは土が水に与える影響で、生物が死んでしまうような水質変化があるものは、そもそも使用が出来ません。
現在、水作り中です。
いろいろやってみる
他にもハイドロカルチャーの土球で試験しています。
最初に入れた3匹の成熟したタマ子は二日程で逝ってしまいました。しかし、その内の1匹が産んだであろう子ミジンコは、今でも生きています。
成体と幼生で何が違ったんでしょうか?すごく興味深い。
ハイドロカルチャーの土は植物の栄養分を含んでいますが、菌類の付着はありません。どうやってここに微生物を繁殖させるかを考えています。
手っ取り早いのは、メダカ水槽の底石を何粒か沈めることかな。
土で見えないモノが見える
わざわざミジンコを土で育てる必要はありません。市販されているエサで、飼育に良いとされる環境で育てれば良いのです。
里山が土でミジンコ飼育をする理由は、楽しいからというのが一番。他にも細かな理由はあるのですが、一番は「楽しい」です。
何がそんなに楽しいのかと言いますと、見えない世界が見えるからです。
土に棲むものたち
ミジンコは自身より小さな生物(菌や微生物など)を食べて生きています。メダカのエサとなっているミジンコですが、彼女たちもまた捕食者なのです。
当然、食べなければ死にます。
ですが、底土を入れた飼育瓶の中のミジンコたちは、エサをやらずとも死にません。それどころか勝手に増えて行きます。
――何故、死なないどころか増えて行くのか?
答えは、土に付着している様々な微生物を食べているからです。
土に棲んでいる数多くの微生物は肉眼では見えません。いるのに見えないのです。それがミジンコの繁殖を通して「見る」ことが出来たのです。
おわりに
普段土に棲む菌なんて意識をしていません。しかし一度気付くと不思議なもので、その存在を身近に感じることが出来ます。
里山にとって、この気付きはとても大きな気付きでした。
他、土を敷いていない瓶でもタマ子を飼育しています。
繁殖率が良いのは、メダカの飼育水+クロレラです。ですが、クロレラの状態によって結果が全然違います。クロレラもまた生物なので、彼らが環境に適応出来ずにいるとミジンコも増えて行かないようです。
小さな生物の世界って、何て面白いんだろう!
もうひとつ気付いたことがあります。
「私って、園芸土を園芸に使ったことって何回あるんだろう……。」
用途を間違え続けていることに、ふっと気付きました。(笑)
ちょっと反省し、鉢植えの植物たちの土換えをしました。一部の植物を除き、彼らもまた休眠に入ります。メダカたちも昼にならないと姿を現しません。
冬は室内のヒレナガニアンとタマ子たちとで、愉快に過ごしたいと思います。
コメント
里山さんに質問です。うちのメダ子の口が白く濁ってしまいました。卵は生んでいるのですが、エサを食べるときエサを水中に落としてしまうのです。口が膨らんでるような、、、。調べて見たら口腐れ病かもしれません。水槽には網で隔離している稚魚がいます。でも稚魚にとっては生まれたときの水が心地よいとか。稚魚って水合わせすればお引っ越しできるんですかね。稚魚にかかったら嫌なのでできればリセットしたいですねー。何か知っていたら教えてください(>_<)
橋本さんへ
とりあえずカラムナリスの記事。
参考ページがリンクされているので、先ず菌について調べて、それから対策です。
稚魚の引っ越しは、移動先の水によるのでは?と思います。温度だけ合わせても上手く行かないんじゃないかな。
うちのメダカが尾ぐされ病になった時は、病気のメダカのみ隔離しました。その後、水換え等はしなかったけど他への感染はありませんでした。橋本さんの場合とケースが違うので同じようになるかはわかりませんが、私だったら先ず病気メダカを隔離、後は様子を見ます。
メダカが病気になる場合、水に問題がある場合もあれば、メダカ自体が弱っていて罹患する場合など、色々あると思います。
あんまり参考にならなくてゴメンね。
里山さんに質問です。
今回の記事のように土とかを入れてミジンコを育ててからメダカに与える際に、
どうやってミジンコを採集してますか?
自分はどうしてもカスも掬ってしまい、
ビオトープにカスも入ってしまうので、
なんか上手い方法ないかな~と考えてます。
たかさんへ
コメント有難うございます。
使う量にもよると思いますが、私の場合はピペットのような物で吸い上げ、網で濾して使用しています。濾す際は別容器に水を出し、元水槽の土が舞わないようにしています。
大量のミジンコを網で掬うとなると、どうしても土が舞い易くなりますよね。水深を深くするか、或いは、土の上を砂利などの重い物で覆うかしないと、カスが入り込むのを防ぐのは難しいかも知れません。
時間がある時に私の方でも何か良い方がないか試してみますね。
私は培養土を使って種ミジンコ(マグナとタマ)を今のところうまく維持できているのですが、同じ土で飼育を開始しても出来上がる水の色味や色の濃さが違うんです。そして、それぞれ増え方も異なる。温度や明るさの違いで微生物の発生状況が異なるのでしょうね。
漫然とそんなことを感じていましたが、この記事を読んで改めて生物って面白いな、と感じました。
ちなみに私も培養土は本来の使い方をしたことはありません(笑)
A.Kさんへ
コメント有難うございます。
同じ土でも育ち方が違いますよね。見えない部分がどうなってるのかわからないけど、よく増える時もあれば、全然増えない時もある。目的のミジンコではなく、オマケで付いてきたケンミジンコやカイミジンコだけがやたら増えたり。飼育容器ごとに個性が出ますよね。
見ていて飽きないです。