タマミジンコ愛好家(自称)の里山です。
休眠卵を採取するため、用意した入れ物にタマミジンコを移したことは昨日記事にした通り。
今日はその後の様子について書いてみました。
焼いた土とミジンコ
炭化した物質が土中に多かったのでpHが気になりましたが、無駄な心配だったようです。
タマミジンコを投入後、半日経ってもず~っと元気なままでした。
用意した4つの容器の中には、逆に個体数が増えていたものもありました。土の敷かれた容器の中をコミカルな動きで泳ぐタマミジンコの姿に、「このまま飼い続けようかな」と思ったくらいです。
さておき、多くのタマミジンコが通常と変わらず泳いでいる中、変化の現れた個体も少数見かけました。
――半透明の体の中に、チラリと見える白い鞘状の物体
休眠卵を持っていると思われるタマミジンコです。
ミジンコの卵は黒?白?
ミジンコと呼ばれるミジンコ(Daphnia pulex)とタマミジンコ(Moina)は種が違います。里山がタマミジンコをミジンコと呼んでいたで、過去記事もMoinaをミジンコと表記しています。ミジンコ(Daphnia pulex)ではありませんから、ご注意下さい。
この2種は卵鞘の色が違います。ミジンコは黒、タマミジンコは白です。
急に現れる
背中の白いタマミジンコが現れるタイミングが、里山にはよくわかりません。ふいに現れます。
本当に突然現れるので、どの個体がオスになって交尾したのかも不明です。
今回も知らない間に泳いでいました。
↑↓どちらの写真も中央、背中に白い鞘状の物が見える個体がいます。
用意した全ケースでその姿を確認しましたが、数はちらほら。時間が経過してもタマミジンコたちが元気なことから、「未だ危機的とは言えない状況」と判断されているのかも知れません。
危機的状況に置かれた生物
ミジンコが卵を残すのと同じように、野菜やキノコ類も生存の危機に直面すると、早い段階から花を咲かせ実をつけたり増殖したりします。
生き残る確率を上げるため(子孫を残すため)です。
職場では、水を切ったスイカ苗(9cmポット)がピンポン玉サイズの実を付けたのを見ました。
キノコは落雷に当てるとよく増えるのだとか。
自身が死ぬ前に成長を加速させ、子実体を増やすそうです。仕事中におっさんから教えてもらったネタです。わかり易い記事がありましたので、気になった方は→コチラからどうぞ。
おわりに
一晩経った今朝、僅かな水の中で一所懸命に泳ぐミジンコを見て、何とも言えない気持ちになりました。エサとして使用する分には何とも思わないのですが、わざわざ見殺しとなると、やはり気分が悪いです。
明日で経過観察を終了し、タマミジンコを解放。休眠卵に関しては、ボトルの底に溜まった汚物を土にかけるだけの作戦に変更しようかと思っています。
ボトルの底に卵鞘が沈んでいることは普通にあるので……。
良い経験になりました。
コメント
いつもこっそり見ています(笑)
なかなか興味深そうな記事を見つけたのでお知らせ致します。
世界初!光るミジンコを使って環境により性が決まる仕組みを解明
http://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2017/20171103_1
あばーさ加納さんへ
コメント&情報提供有り難うございます!
光るミジンコの話、ちらっと誰かから聞いた覚えがあったのですが、いつ誰に教えてもらったのか思い出せません。(汗)
特定遺伝子を発光させ、どういった働きをするのかを研究することは多々あるので、何かと勘違いして記憶しているのかも知れませんが。
どちらにしろ、情報提供有り難うございました!
面白い内容と思いますので、このブログでも近々記事にしますね。
またこっそり覗きに来て下さい。