タマミジンコ用の土をフライパンで殺菌しました。休眠卵採取は果たして成功するのか?

朝一でタマミジンコ用の土を作っていた里山です。

タマミジンコの休眠卵を採取するに当たり、底土は必須アイテムです。

事前に用意し天日干していた土は、数日経っても未だ生乾き状態。完全にカラカラになる気配がありません。

野草の茂る湿地から採取して来たので、根などの繊維がとても多く乾かないのです。

雑菌や他生物の休眠卵、野草の種の混入などの心配もあったので、思い切って土を焼いてみました。

土を焼いて殺菌する

使用済みの土の殺菌方法として一番手っ取り早いのが天日干しです。紫外線と熱による殺菌を行うのです。

黒いビニールなどをかけておけば地温は更に上昇、効率を上げることが出来ます。

が、しかし。里山が採って来た土は繊維質が多く、保湿性高め。少量しか無いにも関わらず、一週間近く経っても表面が少し乾いた程度にしかなりませんでした。

他の殺菌方法は無いか調べていたら、「フライパンで加熱する」という方法が出て来ました。

チラっとですが、「焼けば早いんじゃないかな?」と思っていたところ。皆似たようなことを考えるのだなと、早速準備に取りかかりました。

塊を砕き、篩う

先ずは熱の通りを良くするために、泥の塊を砕きます。次いで篩にかけ、枯草や根、小石などを取り除いていきます。

細かくなった土をフライパンに入れ、準備は完了です。

実際に里山が利用したのは調理に使わなくなったホーローの鍋(鍋として使える深いフライパン)です。スモークの際、チップ入れに使っているもの。

本当は平たい物が良かったのですが、そうそう使用しないフライパンなんてストックしていません。まぁ、加熱に耐えられればOKってことで。

殺菌時間と温度

ウィルスや菌ごとに温度が異なるのですが、だいたいは100℃もあれば死滅(もしくは不活化)します。

大切なのは加熱している時間です。

いくら高温であっても、短時間なら耐える菌も存在します。菌が我慢出来ないところまで、きちんと加熱することが重要です。

今回はホーロー鍋での直接加熱なので、接触部の温度は200℃~230℃にはなるだろうと予想。時間は20分を目安にしました。

土を殺菌する意味は?

中に何が入っているかわからなかったからです。最終的にタマミジンコだけを取り出したかったので、高温殺菌で他の生物が混入していない土を作ろうと試みました。

熱せられた土の変化

一部だけではなく全体的に熱が入るよう、かき混ぜながら火を入れて行きます。しばらくすると、湯気が出始めました。熱により土中の水分が蒸発し出した様子です。

臭いも変化し、香ばしい感じに。

次第に土はサラサラとした状態へ変化していきました。

湯気の出が少なくなってから20分加熱したので、殺菌時間は約30分程です。火を止め粗熱が取れるまで放置、冷めてから紙の上に広げ状態を確認しました。

↑左は加熱前、右は過熱後。サラサラっとした感じが全然違います。

↓天日干ししていた時の写真。ゴワゴワで団子状の塊が多数、常に湿気を含んだ状態でした。

↑加熱後、紙に広げたもの。

手触り、臭いともに加熱前とは別物に。紛れた繊維も炭化し、良い感じに仕上げることが出来ました。

タマミジンコ投入

早速土を小分けにし、タマミジンコを投入してみました。

休眠卵を採取するにあたり、タマミジンコには「危機的な状態」になってもらわねばなりません。可哀想ですが「エサは与えない」「足し水をしない」という2つのルールを作りました。

エサを与えない

絶食状態です。土を殺菌しているので、土壌のバクテリア類は食べることが出来ません。外部からエサを与えない限り、ミジンコが食べれるものはほぼ無い状態です。

足し水をしない

乾燥による危機的状況を作ります。ミジンコ全滅後も乾燥させ続け、土を完全にカラカラにします。

どうなる?!タマミジンコ

投入後、程無くして白っぽく見える個体が現れ始めました。よく見ると背中に白いカプセルのようなものが見えています。

通常の個体は半透明ですから、見た目の変化にはすぐに気付きました。

――果たして、この物体は何か?

投入したタマミジンコの様子は、また明日書いていくこととします。