台風が来ることを全然知らなかった里山です。
夜中にガタガタと窓が鳴いていました。時折、何かがぶつかるバチバチという音もしています。
――……雨?
寝ていた里山は賑やかしい外の音に目を覚ましました。時刻は23時過ぎでした。
あまりにも音が酷いので「ただの雨じゃなくない?」とwebで天気予報を見てみれば、やはりただの雨ではありませんでした。
テレビとは無縁の生活を送っている里山は、そこで初めて台風20号の存在を知りました。
「……。だいぶ雨降ってるみたいだけど、メダカ水槽に何も対策しとらん。」
ふっとメダカのことを思い出し、勝手口からベランダを確認。パッと見えた水槽は増水してはいましたが、未だ余裕がありました。
多分大丈夫だろうと、里山はそのまま眠りの世界へと戻ることに。
水槽で起きていた出来事を知ったのは一晩明けた翌日、台風の影響が随分と薄くなってからのことでした。
ゴミを拾おう
起床と共にやって来る憂鬱な気分。何時もは何とも思わないのですが、今日はメダカ水槽を確認しに行くのが本当にイヤでした。
街路樹の葉が飛散しているのが、見なくてもわかっていたからです。
大きな葉っぱが飛んで来てるだけなら良いんですよ、すぐに拾えるんで。しかし、里山宅の周囲に植えられている樹木の葉は細かい……。しかも簡単にバラバラになる厄介なヤツです。
掃除用の網と容器を手に取り、ずーんとした気分でベランダに出ました。
増水対策は?
過去記事でサイフォンの原理やら何やらを書いた記事をあげています。
こんな記事を書いているくらいだから、さぞかしきちんとした対策をしているのだろうと思われるかも知れませんが、全然そんなことはありません。(笑)
メンテの際に邪魔ですし、見た目が嫌なので、余程のことが無い限り対策をしないのです。(冒頭の夜中に起きた際の反応からもわかるかと。)
増水した分は地道に掬って捨てています。
生体が流れないように排水溝には随時網が設置してあるので、そこは心配していません。
水槽の確認作業
さて、とりあえずは水槽の確認です。
昨年の台風通過後、一番近くにあった樹木が切り倒され処分されました。そのお陰か今回は葉っぱの被害は少なめ。増水の量を確認しつつ、ゴミ拾いをしながらメダカたちの様子に変わりが無いか確認をして行くことになりました。
映り込む赤い影
出入り口から一番近い三色ラメたちの水槽を確認し、隣の金剛もどきたちの水槽を確認。異常ナシ!
次いで紅白と金剛もどき稚魚の水槽を確認しようとした時のことです。その時の里山の視界は、↓の写真のようになっていました。左が紅白、右が稚魚水槽です。
わかります?
ぎゃぁあああーーーー!!!何?アナタ誰!?ΣΣ(゚□゚*川
増水のせいか、よりにもよって紅白の中でも一番大きな個体が稚魚水槽にダイブしていました。
即捕獲、島流し!!
稚魚の安否
幸いなことに全滅はしていませんでした。
食べるにはやや大きいくらいに稚魚が育っていたこと、エサとなるミジンコが大量に発生していたこと、悪天候による影響とで稚魚には大きな被害が出ずに済んだ模様。
それでも稚魚の内の何匹かは犠牲になったと思われます。
「隣の水槽に入るくらいなら、潔く水槽外に飛び出せよ」と、島流しにした紅白に悪態をつく里山。まぁ、自分の水槽管理が悪かったせいなんですけど……。
こんなこともあるんだなと、ちょっと勉強になりました。
おわりに
台風や強い雨風が通過した後の屋外水槽は、けっこう悲惨なことになっている可能性があります。
強風で何が飛び込んでいるかもわからないですし、水槽内の水に雨水が混じることで水質も変化しています。水槽の後処理とメダカの安否確認は早めに済ませ、しばらくの間は経過観察を怠らないようにしたいものです。
台風シーズンは色んな意味で不安が一杯!