メダカに生き方を学ぶ里山です。
バナナプラントの花が咲いています。実も育っています。鉢植えしてあるものの話ではなく、里山が誤って折ってしまった茎の話です。
――すぐに枯れてしまうだろう。
そう思っていたのですが、想像以上にバナナプラントは強かった。折れた茎の先端から水分や栄養を吸収し、とても良い状態を保っています。
寧ろ、鉢に移し替えたものの方がイマイチ元気が無いです。新芽の伸びに勢いがありません。根に受けたダメージが大きかったかようですね。
やはり根は大事なのです。
今回は根に焦点をあててみました。
植物の根
植物の健康状態と根の状態は切っても切り離すことが出来ません。
根は植物全体を支えている大黒柱です。根がダメになってしまった植物は、弱り、萎れ、何れ枯れてしまいます。(中には例外もいますが)
少し根の働きを見て行くこととします。
ちなみに、ここで言う根は地上に生える植物の根のことです。(水草は根があったり無かったり、根のように見えて根ではなかったりと色々あるので、植物ごとに生態を調べるのが良いと思います。)
栄養を吸収し、送る
根の重要な役割は「栄養・水分の吸収」です。
動物で言うなら、根は内臓に当たる部分です。根は栄養を取り入れる口であり、消化管です。土に溶けている成分から、植物体が利用出来る成分を必要分だけ選んで吸収します。
根が栄養を吸収するためのエネルギーは、光合成により作られたデンプンから生まれます。
根は送られたデンプンと吸収した酸素を結合させエネルギーとし、水分・栄養の吸収を行うのです。
若い根が働き、古い根が支える
根にも種類があります。細かい分類はさておき、大まかに、古くてガッシリとした太い根と、そこから伸びる細くしなやかな若い根とに分けることが出来ます。
太い根は植物を支える役割を担っています。細くしなやかな根は、土壌から水分や栄養を吸収しています。
ヒトの世界みたいですよね。
根毛がスゴイ
若い根の表皮の細胞の一部は細長い管のように伸び、フサフサとした毛のように見えます。これが根毛です。
根毛を生やすことで、根の表面積は数十倍になります。これにより、効率的な養分・水分の吸収を行っているのです。
まるで小腸にある柔毛のようです。
猪突猛進?
根に後退はありません。動物と違い動くことの出来ない植物は、根を伸ばすことで栄養を探します。
養分・水分を吸収する主要部があるのは根の先端付近です。そのため、根は栄養を求め前に前に伸びようとする性質があります。後戻りはしません。
何かにぶつかった場合は、分枝して壁面に網目状に根を張ります。
植物の成長は根が中心なのです。
参考 → 花の土屋さんカネア 「とても重要な根の働き」
根が育つためには
根が伸び伸びと育って行くには、土壌の環境が重要になって来ます。
地上部をしっかりと支えるためには、根がしっかりとつかまることが出来る土粒が必要です。水分と栄養が必要です。空気も必要です。
植物にとって良い土とは
上記を踏まえ、良い土がどんなものかざっくりと書いてみます。植物ごとの好みがあるので一概には言えませんが、以下の条件が根には快適なようです。
・空気や水の通りが良い(通気性、排水性)
・水もちが良い(保水性)
・病原菌が少なく、清潔である
・弱酸性から中性の土(pH5.5~7)
メダカの「根」を考える
ここで少しものの見方を変えてみることとします。
――メダカにとって、根にあたる部分は何処か?
メダカを丈夫に育てるには、植物で言う「根」の部分をしっかり育てないといけません。それは一体何処なのか、考えてみました。
内臓器官かな?
植物の根は動物の内臓器官に例えられます。ならば、まま内臓と言えるかなと。
ヒトを含め、内臓が弱っているのにピンピンとしている動物は、まずいないでしょう。メダカも内臓の状態が良くない時は、泳ぎ方に元気が無かったり、時に死んでしまいます。
メダカの「根」として、他にも思い当たるものがあったのですが、うまく文章に出来ません。
飼育者ごとに答えが違うものなので「正解」なんて無いのでしょうが、たまにこういうことを考えてみるのも面白いです。
中途半端ですが、今回はここまでとします。