ミドリムシ入り緑汁が大好きな里山です。
先日、スネールに関する記事をあげました。
その続きになります。
水草は捨てろ
一度スネールが湧いた水槽にあった水草は処分します。手放したく無い場合は、時間をかけてメンテナンスを行い、スネールの気配が完全に無くなるまでの間、隔離しておきます。
その理由がコチラの写真。
ホテイアオイの根にコザラガイの姿があるのがわかりますか?(写真中央の丸いもの)
この大きさだと気付きますが、1ミリくらいの稚貝ですと見逃します。根の間はもちろん、葉の裏にも付いています。
水草の移動はスネールの移動を意味します。繁殖させたくないのであれば、スネールの湧いた水草は捨てましょう。
このことは過去記事でも取り上げています。
時間があるならメンテを
効率を考えると、使っていた水草は捨てて新しいモノを購入した方が断然早いです。ホテイアオイの場合は、一夏で枯れてしまうものですし……。
「水草を捨てたくない、勿体無い」と思うのなら、時間をかけてメンテをします。(里山は推奨しません。)
洗いながら異物を除去
流水で水草を洗います。指で軽く触れながら、優しく水草を洗うようにします。
貝がいた場合、指先に違和感(ブツブツ、ゴロゴロ)を感じます。その時は違和感のあった部分を念入りに洗います。目視での確認も大切です。
しばらくは隔離
違和感が無くなっても安心は出来ません。何処にスネールが潜んでいるかわからないからです。
元の水槽には戻さず、しばらく別容器で様子を見るようにします。
再びスネールが湧くようでしたら、同じことを繰り返します。時間はかかりますが、個体数は徐々に減っていきます。
水草によっては使用出来ない手法ですが、初心者向きのホテイアオイ、アナカリスあたりなら問題なく使える方法です。マツモは葉が落ちる心配があります。
水槽をリセットする
ベアタンクやプラケースでのお手軽飼育でしたら、絶対にリセットがオススメです。そうでなくとも、「駆除したい!」と強く思うのであればリセットです。
コザラガイは水槽壁にベッタリとくっ付いています。中に流木や落ち葉などを沈めている場合、その裏や狭い隙間にも入り込んでいます。
卵の形状もよくわかりません。(見たこと無いです。)
こんなものに真っ向から立ち向かっても勝ち目がありません。最初からやり直しましょう。
熱と乾燥で撃退
リセットすると言っても、ただ水槽を洗っただけでは取りこぼしがあるやも知れません。洗った水槽はしばらく乾燥させてから使用します。
少しの湿り気も残さず、カラッカラにします。
時間の経過も気にする
最低2週間は放置するなど、時間も気にして下さい。短期間で再使用すると、見落とした残党が復活するやも知れません。
流木は煮沸すること
流木には細かな隙間や穴が沢山あります。その何処にコザラガイが侵入しているか、表面上の目視だけでは絶対にわかりません。他スネールの稚貝も一緒です。
スネールの湧いた水槽にあった流木は、きちんと煮沸してから次回に使用します。
メンテ後のメンテ
水槽の大きさによりけりですが、可能であれば水槽リセットは広いシンク内で、網と熱湯を準備してから行います。
これは「スネールを排水口に直接流さないため」です。
スネール入りの水を当たり前のように流してしまうと、排水口と繋がっている排水管、浄化槽などで繁殖する恐れがあります。
排水口に網を設置
目の細かい網を排水口に設置してから、水槽内のものを流します。出来ない時は、網で濾しながら水を廃棄します。
流し終わったら熱湯
作業終了後はシンクと排水口に熱湯をかけます。もしくは塩素系の洗剤でも構いません。排水口にスネールが流れ出ている可能性があるので、きちんと後始末をしておきます。
「そこまでするの?」と思うでしょうが、そこまでするんです。
屋外作業の場合は
水槽内の物を直接流さないという配慮は出来るはずです。土嚢袋の底に赤玉土を入れた簡易濾過袋を用意しておくと便利です。(赤玉土による濾過+網代わりの土嚢袋)
網も忘れずにね
スネール水槽で使用した網(メダカを掬う網)も、使い分けるか熱湯消毒した方が良いです。
おわりに
コザラガイは厄介ですね。
エビちゃん投入時、エビちゃんを持って帰って来たケース内で姿は見かけませんでした。それなのに今回の大繁殖。
もしかしたら、エビちゃんの体に小さな貝がついていたのかも知れません。
無理なリセットはしない
里山宅にあるセキショウの植わっている水槽はリセットが出来ません。コザラガイが湧いても打つ手無しです。
――どうするの?
どうもしません。チビやエビちゃんたちが楽しそうに暮らしているのに、わざわざそれを壊してまでコザラガイを撲滅したいとは思わないので。
ベアタンクに湧いたら瞬殺しますけどね。(微笑)