朝から不愉快になった里山です。
去年撲滅させたはずのスネールが再び現れました。「やっちまった!」と思わず舌打ち。
侵入経路はわかっています。ホテイアオイです。
気をつけていたのになぁ……。卵チェックの漏れか、稚貝が根の間にくっ付いていたのでしょう。合計4匹見つけているので、まだ湧く可能性が高いです。
水草で運ばれて来る
スネールの侵入経路は、ほぼ水草経由です。品質管理をきちっとしている販売者からの購入でも油断は出来ません。何処で何がくっ付いて来るかわからないからです。
水草や野草を投入する場合は事前のトリミングと異物チェックを必ず行います。
一度発生すると後が大変
今回入れたホテイアオイは、購入した物ではありません。間引きをして不要になったものを頂きました。その際、スネールの姿をチラっと目撃していたので、念入りにチェックを行ったのですが……。
よく使われる例えですが、スネールはゴキブリと一緒です。1匹見つけたら他にもいます。
サカマキガイ以外にコザラガイも見つけました。
このコザラガイも厄介で、完全に除去しようとするなら水槽リセットしかありません。本当の完全リセットです。水を抜き、使用していた水草と底土は処分、流木は熱湯消毒、水槽は乾燥させた上でしばらく放置です。
それくらいしないと撲滅出来ないのです。
複数見つけたら大繁殖寸前?
スネール(サカマキガイ)は2匹いたら産卵可能です。別の言い方をすれば、2匹いたら何処かに卵を産みつけている可能性が高い、と言うことです。
水槽内の水草は一度取り出し、トリートメントを行った方が良いかも知れません。水草だけでなく、水槽壁にもべちょっと卵をくっ付けるのが厄介です。目を凝らしましょう。
水草を移動させない
一度でもスネールの発生を確認した水槽の水草は、他の水槽に絶対に移してはいけません!
スネールを繁殖させたいのなら別ですが、そうでなければ発生源をわざわざ移動させるマネはNGです。他の水槽に繁殖したら最後、撲滅には完全リセットということをお忘れ無く。
撲滅する必要があるのか
ケースバイケースですが、スネールが湧いたからと言って躍起になって撲滅する必要はありません。
有害な生物として見られていますが、コケ取り要員やスカベンジャーとして活躍する「有益」な生物です。
以前お伺いした東山動植物園メダカ館では、その活躍振りを目の当たりにしました。
また、(意図的なものではないが)スネールが発生した結果、水槽のコケが減り掃除の回数が減ったという話も聞いています。
実際にスネールが沢山いる水槽は水が綺麗です。
里山はスネールの増殖速度に耐えられず撲滅を誓いました。すっごい気持ち悪いからね!
けれど、それだけです。メダカを襲うことはありません。水草に関しては、食べられることもあります。水草の状態、貝の種類によるので一概には言えませんが、水草栽培専用の水槽で無ければ、そこまで苦では無いと思います。
おわりに
嫌いな人にとっては、1匹見つけただけでもイライラっとしてしまう存在、スネール。
しかし、その存在は決して「害」ではなく、有益な部分に目を向け、わざとそのままにしている飼育者も多いです。(美しいものは観賞用として商品にさえなっています。)
水槽のコケが酷い、水がすぐ汚れてしまうという人は、スネールとの共存を考えても良いのかも知れませんね。
まぁ、里山は奴らと戦いますが!
可愛いメダカたちと一緒に、あのキモイのを見たくないですから。マキガイの類はサザエやバイガイなど、美味しく食べれる物だけで結構です。