メダカ大好き里山です。
今日で2月も終わりです。朝晩は未だ寒いですが、日中の気温が上がって来ていますね。日照時間も長くなって来ました。
春到来近し、です。
で、春も来ていないのに夏の話。自宅の夏の室温がどれくらいか、だいたい把握出来ているでしょうか?
日没後も暑い家は危険
猛暑日や真夏日を記録した日などは、日没後も部屋が異常に暑く感じませんか?
理由は、コンクリなどの資材に蓄熱された熱が、日没後も部屋を温め続けるからです。断熱材の効果が裏目に出て、熱が逃げていかないことも。
室内がむわっと蒸し風呂のように暑い場合は要注意!メダカ水槽の水が予想以上に温まっていることがあります。
煮えて死んだ金魚
昔、知人から聞いた話です。
マンションで一人暮らしをしていた頃、何と無しに金魚を飼い始めたそうです。
ある夏の暑い日こと。帰宅してみれば部屋は蒸し風呂のような暑さ。コンクリ造の建物は夏になると異常に暑く、エアコン無しでは生活不可だったそうです。
暑いなと思いながら水槽を覗いて見れば……
金魚が腹を上にして、プカプカと浮いていました。水槽に手を入れてみれば、まるで風呂のような温度。そう、金魚は煮え死んでしまったのです。
自分でも体験、実際に起こりうる危機
連続して暑い日が続いた頃と記憶しています。
日が沈んでも室温が下がらず、窓を開けても無風。扇風機で暑さを誤魔化し眠る夜が続いていました。朝方、やっと涼しくなるが日中と夜間は熱地獄、そんな感じの日でした。
ある日の帰宅後。室内は蒸し風呂状態で、外の方が涼しいくらい。メダカ水槽を覗いて見れば、メダカが水面近くをクルクル回っていました。普段は見ないおかしな行動です。中には底でじっとしているものもいます。
何だろうと思い、水に手を触れてみてビックリしました。お湯のようにあったかかったんです!
はっとして思い出したのは、知人の煮えた金魚の話。
昼間は仕事で出払っているため、室温に合わせ水温も高くなっていることに全然気づかなかったんですね。しかも、室内の温度は一向に下がらず=水槽も冷め難い。
程無くして飼っていた緋メダカがころっと死んでしまいました。
屋外やベランダの方が暑いイメージが強い夏ですが、住宅の造りや状況によっては、室内は屋外よりも危険度が高い場所になります。
エアコン無しの部屋なら屋外の方が涼しい?
室内の温度がいつまでも下がらない理由は、コンクリの蓄熱容量や断熱材の効果、部屋の機密性の関係です。
メダカ水槽に扇風機をつける、エアコンのある部屋で管理するというのなら、然程心配は要りません。
エアコンを使用しない、夜間でも蒸し風呂のように暑い部屋なら対策が必要です。
屋外に水槽を出してよしずでも立てかけた方がマシかも知れません。よしずなどで暑さ対策をしてあげれば、屋外の方がエアコン無しの室内よりも十分涼しいと思います。
断熱材のメリット、デメリット
いつまでも熱が逃げない家屋は、断熱材がデメリットの方向へ働いている家屋です。
この断熱材という単語で思い出して欲しいのが発泡スチロールです。世には発泡スチロールで出来たメダカ水槽があります。ご存知ですよね。
この発泡スチロールの断熱性が悪い方に働けば、外気を遮断し水温の上昇を防ぐどころか、「熱を逃し難く、いつまでも水温が下がらない水槽」が出来ることになります。
冬の低温下同様、夏の高温下でもメダカは弱ります。季節によって耐性が変動しますが、34℃以上はかなり危険です。きちんと暑さ対策を考えておきましょう。
おわりに
春も来ぬ内からなぜ夏話なのかと言えば、暑くなってから気づいても遅いからです。
前回、収れんについて書かせてもらいました。
こちらも失敗してから対策していては遅いですよね。
今水槽がある場所が夏にはどうなっているのか、どれくらいの温度上昇がありそうか、日除け対策は出来そうかなど、暑くなる前にチェックして見てください。