完全なミジンコボトル中毒の里山です。
生まれて来たチビたちやミジンコ様たちとアハハウフフと里山が遊んでいる一方で、飼育意欲を失くしかけている方がいます。
里山に緋メダカをくれたパートさんの旦那(=おっさん)です。
原因は長年の近親交配による奇形メダカの誕生数増加とのこと。
果たして、里山にしてあげられることがあるでしょうか?
メダカ飼育と近親交配
この件に関しては、以前も記事にしました。
近親交配を繰り返すと、子孫を残すのに不利な形質の遺伝子が顕在化することがあるようです。実際に頂いた緋メダカから生まれた子たちは、背骨が変形しているものが多く、正常な発育をしているものの方が少数でした。
この「曲がり」が優性か劣性の遺伝かまでは知りませんが、他から嫁をもらう(別の遺伝子を混ぜる)必要があるのでは?と思い、里山は県外から嫁を購入する予定だと綴っています。
実際には予定を変更し、白とペアリングさせましたが、ここで別の遺伝子が混じったことになります。
優性遺伝のものであれば、他から嫁を娶ろうが遺伝するでしょう。
今のところ目立っておかしな子は生まれていないので、しばらくは経過観察を続けます。
どうして白とペアリングさせたのか?
一応買いはしたんですよ、緋メダカを。
県外のブリーダーからではなく、近所のホームセンターで緋メダカは購入しました。webでの緋メダカの購入ですと、送料の方が高くついてしまうため、そうなりました。
ですが、買ってはみたものの、性別がオスのみに偏り過ぎペアが成立しませんでした。(ホームセンターでは雌雄を選べない。)
体格差もあり過ぎて、購入したメダカと里山家のメダカは到底組み合わせられないなと。
そこで浮上して来たのが白メダカです。
この子たちは去年の夏に里山が孵化させたもの。つまり緋メダカたちの同級生になります。体格も似通っており、ペアリングさせるには良いかなと思いました。
結果、順調に産卵をしています。
奇形ばかりを見る辛さ
緋メダカをくれたおっさんは、奇形のメダカを発見する度にどんな思いをしているのでしょうか?背曲がりだけではなく、目が飛び出た個体も生まれているそうです。
川に捨てるわけにもいかず、どうにもならない子は処分している様子。
10年近く緋メダカたちとお付き合いしているとのことで、思い入れがある分、随分と心を痛めているのだろうことが想像出来ます。
先週幹之のチビをプレゼントしたばかりです。ここでめげず、一緒にメダカ飼育を楽しんでいけたらなと思うのですが……。
おっさんへの提案
おっさん宅には里山がプレゼントした白メダカがいます。去年の夏、稚魚の状態で渡しているので、他のメダカたちとそう大差無い成長をしていると思われます。
その子たちと緋メダカちゃんを一緒にしてはどうでしょうか?
緋×白の組み合わせで緋が消えることはありません。F2からは白も出現しますが、生まれて来る多くは緋です。
近親交配を避ける
緋メダカは大変メジャーなメダカです。メダカでぱっと思い浮かぶのが、緋メダカではないでしょうか?
ホームセンターのペットコーナーでも売っているようなメダカです。
入手は非常に簡単、価格も安いです。(メダカの中で最安値では?)
近親交配を避けたければ、他所から買って来たメダカとペアリングさせればOKです。何も難しくありません。
唯一気になるのが、体長の差でしょうか。雌雄の体長があまりにも違い過ぎると、交尾相手に選ばれません。
商品になっているメダカは、やはり「商品」というだけあって、それなりの体長に育っています。自宅のメダカが小ぶりであった場合、交尾させるのは難しいでしょう。
おわりに
近親交配は自然の状態では起こり難いもの。しかし、限られた飼育環境下では当たり前のように起こります。
ヒトが手を出した以上、ヒトがメダカたちの環境をコントロールする必要があると思います。
予め奇形の要因を取り除くことも大切なこと。
親になるメダカをじっくり選別することは、次世代に元気な子を残すための有効な方法です。