おたまの脚が気になる里山です。
ずっと止まっていたままだった星河の産卵が再開しました。ドカンと大量には産むことはなく、少しずつですが、無事に卵を産み始めました。
未だに産卵が起こらなくなった原因は不明なのですが。
今日は星河の誕生から産卵再開に至るまでを振り返ってみたいと思います。メダカの産卵で悩んでいる人の参考になれば幸いです。
誕生は冬
星河の誕生は冬でした。
そう、メダカが生まれることの無い季節に彼らは誕生したのです。理由は単純で、里山が冬のメダカ飼育をやってみたかったからに他なりません。
初めての使用するヒーターと格闘、宅急便トラブル、LED問題など、星河との出会いは里山に様々な経験をもたらすこととなりました。
孵化してすぐ死んだ
――調子に乗って卵なんて買うんじゃ無かった。
そう思わせた一件でした。目の前にはズラリ、死んだ稚魚の姿が……。
到着は遅れるわ、既にメダカは孵化してるわ、未成熟個体が死んでいくわでロクな思い出が無い初の卵購入。まるでクレーマーの如く、購入先の猫飯さんに「この状況はどうすれば?!」とメールし続けました。(笑)
こんな面倒な客、よく手伝いとして受け入れたなと。店長の懐の広さにはビックリだよ。
さておき、店長からのアドバイスを受けつつ、星河は孵化・成長をしました。
こういったことも「慣れ」なのだと、経験さえ積めば幾らでも対応可能なことなのだと、つくづく思いました。
産卵が始まる
不慣れな飼育にも関わらず、星河たちは成魚になりました。
まさにメダカならでは!です。他のデリケートな魚であったのなら、既に全滅しててもおかしく無い状況ですからね。
ともあれ、人工の光、季節を無視した温度管理で、星河たちは約2ヶ月で抱卵。
気まぐれで採取した卵は順調に育ち孵化しました。
それから間も無く、星河たちは偽りの空間を去り、屋外へと出て行くことになりました。
まさに夏から冬への大転換。
室内では毎日のように産んでいた卵も、数日の内に見られなくなりました。星河たちは人工的な空間を抜け、自然からの洗礼を受けることとなったのです。
産卵が始まり、止まる
環境を一変させられ、星河たちの産卵は止まりました。しかし、それから間も無く、再び抱卵を再開します。
――順調に行きそうなだな。
そう思った里山を裏切るように、星河は次第に卵を産まなくなり、ついには産まなくなってしまいました。
原因は不明
メダカの産卵条件は、今までに何度も書いています。「光」「温度」「栄養」の3条件が揃い、メダカたちは産卵を始めます。
ですが、一度止まった星河たちの産卵は、条件を満たしても始まることはありませんでした。
正直、お手上げ状態だったのです。
再開!
メスの抱卵に気づいたのは、至極最近でした。
ホテイアオイが立派になって来たので間近で観察していたところ、腹に卵を抱えたメスの存在に気が付いたのです。
産卵が止まっていた原因は、今も不明です。ただ、星河たちが置かれた状況を振り返ってみて、季節感を狂わせてしまったことが原因であるとも考えられなくはありません。
おわりに
――産卵条件を揃えても、確実に卵を産むわけでは無いんだな。
やはりメダカにもメダカなりの事情があるのだと、まるでヒトの不妊事情のように思えた出来事でした。
今年、星河の採卵予定はありません。ですから、(乱暴な言い方をすれば)産もうが産むまいがどちらでも構わなかったのですが……。
そう思いつつ、何処かでホッとしている自分がいます。
来年は一杯卵を取るからと星河たちに言い聞かせ、エサをあげた曇り空の午後。