栗の渋皮煮を作りたいと思っている里山です。(秋は料理が楽しい時です。)
里山にとって秋冬は、けっこうメダカに神経を使う時期です。というか、そういう時期になってしまいました。きちんと理由はあります。
――秋冬に病気メダカが出易い。
これが理由。しかも死亡率が高め。「元気になったね!良かったね!」と気分良くメダカを送り出せた試しは極僅かです。
で、今朝も水槽メンテをしてて発見しちゃいましたよ。病気メダカを……。
メダカを近くで見る
今回メンテで行っていたのは、水草の処分です。
育ち過ぎで邪魔になっていたものを処分し、メダカの遊泳スペースを広げつつ、じっくり観察。水槽に顔を近付けてメダカを見ると、エサやりの視点からは見えない発見があるのです。
里山の家のメダカたちは、こちらに攻撃の意思(捕まえてやろうなど)が無い限り、怯えて逃げ回ったり、隠れたりすることはありません。これ幸いとマジマジとメダカを見ていました。
するといたのですよ、病気ちゃんとその予備軍が。
弱りメダカは病気予備軍
弱っているメダカは、もうそれだけで病気になり易い状態です。早めに隔離し、養生をさせます。
・他のメダカと比べ、痩せている
・フワフワと漂う感じで泳ぎに力が無い
・手で簡単に掬える(=逃げる力がない)
上記3点のような特徴のあるメダカは、間違いなく弱っています。
他の元気なメダカたちと同等の管理をしていても、状態は良くなって行きません。塩浴させながら体力を回復させる、ゆっくり出来る環境に移すなどして休ませます。
あまりにも弱っていると、環境を変えたことで病気を発症することもあります。
なるべく早くに異常に気付き、対処することが大切です。
異常のあったメダカ
今回発見した予備軍は2匹、水カビ病っぽい綿を付けていたものが1匹。そしてもう1匹、これは見た瞬間「ぎゃー」と思いました。
↓病気メダカを発見した時の写真です。どのメダカがおかしいか、わかりますか?
エサやりの視点では気付けませんでした。水槽の片隅に居座っていたホテイアオイを処分し、顔を近付けてじっくりとメダカを見た時、初めてその異常に気付きました。
エロモナスっぽい症状
今回もエロモナス(赤斑病の初期)かな~と疑っています。目の部分がもやっとなる感じが、過去に感染したメダカたちと同じです。
上の写真をよく見ると、右目は正常なのに対し、左目は粘膜の塊のようなもので覆われていることがわかります。
未だ出血斑はなく、泳ぎにも力があります。塩浴+薬浴で様子を伺うことにしました。
見直すポイント
メダカが病気になると「水が汚いんだ!」と思ってしまいがちですが、それが正しい場合とそうでない場合があります。
エロモナスの場合は菌自体に強い病原性はありません。また常在菌として何処にでもいます。水質も大切ですが、魚自体にも何か問題がある可能性があります。
持って生まれた体質がある
先ず、メダカの体は全部が一様ではないこと。強い個体、そうでない個体とがいます。弱い個体は季節の変化などに上手く順応出来ず、体調を崩すこともあるでしょう。
エサの回数と成分
メダカも過食をすれば内臓が弱ります。脂肪分やデンプン質の取り過ぎは良くないのです。活性が下っている時はエサの回数を減らし、全体の量を抑える必要があります。
脂肪分の高い乾燥アカムシや、高栄養の繁殖用のエサばかり与えてると、内臓が弱ってしまうことも。
今回のケースは
エサのやり過ぎ(=内臓の疲労)じゃないかなと思っています。加えて泳ぐ場所も狭かったですから、運動も足りていなかったでしょう。
糞の状態が確認出来ていませんが、ブリっと太いのを出してくれれば行けそうな気がします。
おわりに
薬浴中の病気メダカは、今のところ元気です。同じ水槽で泳いでいたメダカたちに異常は見られず、いつも通りのんびりと泳いでいます。
エサやりの視点では、どうも腰が高くメダカをしっかりと見れません。朝や休日の時間を利用し、メダカたちを間近で見る時間をもっと増やそうと思います。