コウホネを育てる―植物好きな高齢者さんから頂いた、絶滅が心配される種

メダカは癒し、里山です。

自分が仕事でお世話になっている高齢者さん(仮にMさん)から、コウホネという植物を頂戴しました。Mさんのお庭で見かけ、『メダカに合いそうな可愛い緑だな』と思っていたところ、「沢山あるから持って行きなさい」と快く分けて下さいました。ありがたや~。

Mさんのお庭でもう20年以上育てているそうです。もともとは河川に生えていたものを、観賞用に採取して来たのだとか。今は、もとの河川では見ることが出来ません。一部地域では絶滅危惧種にもなっている植物だと教えて下さいました。

コウホネ、どんな植物なのでしょう?

コウホネとは何か

コウホネとは地下茎で増える水草の一種です。

コウホネ (和名:河骨、川骨など、学名: Nuphar japonica)

スイレン科コウホネ属に属する水草の1種。

ふつう水面より上に葉を立ち上げるが 、水面に浮かべる浮水葉をつけることもある。また水中の沈水葉は細長い。夏になると、長い花柄の先に直径3–5センチメートルほどの黄色い花を咲かせる 。日本固有種ともされ、北海道から九州の浅い池や沼に生育する。

Wikipediaより引用

太い地下茎があり、乾燥させたものは生薬になるそうです。頂いたコウホネも太い地下茎が見られました。とっても逞しい根です。

花の時期だったこともあり、その黄色い花を見ることも出来ました。

コウホネをどんな容器で育てていくか、メダカたちとどう同居させるかは、未だ構想段階です。大したことはしませんが、見るだけで和やかな気分になれる場所にしたいなと思います。

生き物と河川工事

コウホネは河川の改修や整備等により激減、一部地域では絶滅が危ぶまれています。

普段見かける河川は、ほとんどが両岸をコンクリートで覆われています。水害対策の一環として行われているものですが、こういった護岸工事の過程で、水草や川辺に生えている植物は一掃されます。そこを住処なり産卵所にしていた小さな生き物たちも、生息場所を追われることとなります。

水害からヒトの暮らしを守る工事ですが、その為に失われている生物がいると知ることは大切と思います。

護岸工事の意味

環境破壊とセットにされ悪者にされてしまいがちな河川工事ですが、ヒトの暮らしと関りが深く、きちんと意味もあります。

など、です。河川は放っておけば土砂が削れて走行位置(地形)が変わります。そうすると川から水を引くにも一苦労。ですから、川の位置を固定するためコンクリで覆うなどの護岸工事(治水)をしてから水を引く(利水)のです。

これが良くないことに繋がってしまったり、必要かどうか疑わしい場所でも工事が行われることがあるので、結果として悪いイメージがついてしまうのだと想像します。

失われていく自然

Mさん始め、高齢者さんたちが話す内容に共通していることがあって、それが「生き物がいなくなった」です。自分たちが若い頃、普通にいた生き物の姿が、今はもう無いと。

ヒトの生活範囲が拡大していますし、開発も進んでいますから、「当然では」と思いますか?

一人の人間が生まれて死ぬまでという、ほんの90年くらいの間に膨大な自然が失われていることに、里山は考えただけでゾっとしますが……。

おわりに

メダカ飼育で小さな生き物の住む環境等に関心が行き、巡り巡って外来種やら絶滅危惧種やらのことも調べ。今回のコウホネもそう。メダカ先生に「ヒトとして、今の生活を続けることがどういうことなのか、きちんと考えて行動しなさい」と教えられている気がします。

最近、やっと『呪術廻戦』読んだんですが、作品に出て来た花御(人が森を畏怖する感情から生まれた特級呪霊)の言葉がずっしり来ますね。「地球は人間のいない“時間”を欲している」と。

コロちゃん騒動でヒトの活動が一時停止した時、環境汚染が良くなったなんて話もありましたね。

とりあえず、里山は小さな生き物や植物たちと仲良くし、生活を少しずつ見直すことにします。今更かも知れませんが。