トマトと生ハムの組み合わせが大好き、里山です。
ベランダに置かれた1本のペットボトル。里山がミジンコ飼育用に使用している、2リットルのペットボトルです。
中身はメダカの飼育水(緑化はしていない)とダフニアさん。
メダカの世話に手一杯のため、特に管理をすることもなく2週間程放置。飼育水を入れる時に混入したアオウキクサが水面に広がっていました。
――何もしていなかったし、中身はダメになってるだろうな。
きっとダフニアさんは全滅しているだろうと、何も期待することなく側面から中身を観察してみました。
予期せぬ生物が発生していることも知らず、里山はボトルを覗き込んで……???
ダフニア生存す
予想に反しダフニアさんは僅かながらも生き残っていました。
幼虫時代を水中で過ごす羽虫類、入れた覚えの無いカイミジンコも繁殖していて、ボトルの中はひとつの世界を成していました。
全滅していたらボトルは処分する予定でした。
未だ中にはダフニアさんも他の生物も残っていることから処分は延期。もう少し放置をしておくことにしました。
手に取ったボトルを戻そうとした時のこと。
シュッと水の中で何かが動いたのが見えました。ミジンコや幼虫の類ではない、やや大きめの何かです。
邂逅する
邂逅(かいこう)
・思いがけなく出会うこと。めぐりあい。
時に屋外水槽は予期せぬ生物が湧いていたりします。戻そうとしていたボトルを再び持ち上げ、側面から、底から中身を観察してみました。
すると……
「えぇーーーー!!オマエ、何処から入ったの?!」
中に居たのはメダカの稚魚でした。色からして紅白ラメのようです。
混入経路は何処だ?
ミジンコを飼育する際、稚魚水槽から水を頂戴することはありません。必ず成魚の泳いだ水を使用していました。なので、水と一緒に稚魚が入ってしまったという可能性はゼロ。
――では、何処から?
真っ先に思い浮かんだのはアオウキクサでした。
アオウキクサの根は、本体の小ささとは裏腹に意外と長く伸びます。間引いたアオウキクサの根にメダカの卵が付いていることもしばしば。
偶然にも付いていた1つの卵が、何時の間にか孵化していたと思われます。
ボトル内で育つのか?
飼育環境として良い条件が揃っているとは言い難いボトル内ですが、稚魚が育つだけの栄養は十二分にあります。
先ずダフニアさんです。
大きく育ったダフニアを食べることは出来ずとも、生まれた子であれば稚魚でも捕食可能です。狭いボトル内であれば、そう追いかけずとも捕まえることが可能だったことでしょう。
次いで羽虫の幼虫です。
細い糸のような羽虫の幼虫も、メダカにとってはご馳走です。
羽虫の類が一度にどの程度の卵を産みつけるかは知りませんが、1個2個ということはまずありません。腹を満たすには十分な数がいたのでは?
しかも上記の2種は、条件さえ合えば勝手に増殖し続けます。「食べても減らないエサ」なのです。
今後どうするか
このままボトルで飼育……というわけには行きません。
深さはあっても広さが無いボトル内部は、メダカにとって泳ぎ難い環境です。また、エサも何れ尽きてしまうことが予想されます。
様子を見て、中身を空けてみることとします。
おわり
ミジンコボトルでメダカが発生してるとは思いませんでした。
発見した時は、本当にビックリしました。こんなこともあるんだねぇ~。ひょんな出来事から、一気にボトルメダカの付加価値が上がった気がします。
大事に育てよう。