朝からメダ活に忙しかった里山です。
メダカ水槽に入れていた落ち葉を撤去しました。水が白く濁り始めていたからです。
現状では、特にコレといってメダカに影響はありませんでした。
ですが、若干気になる部分を発見し、「やはり不完全な環境に落ち葉は要らないな」と思いました。
水槽の中は不完全
飼育水層の中は大概が不完全な世界です。
飼育したい生物を中心に、必要であろう生物を寄せ集めた世界――それが飼育水槽の正体です。
生物の数が圧倒的に少ない
里山が新しく立ち上げた水槽を例に見ていきますと、生物は……
・メダカ
・ミナミヌマエビ
・アナカリス
・セキショウ
・アオウキクサ
・バクテリア(居るであろうという予測)
この6点しか存在していません。
野生のメダカが住んでいそうな用水路はどうでしょうか?多分、最低でも上記にあげた数十倍(数百倍?)の生物が存在していることでしょう。
多くの生物が一所に存在し、互いにバランスを取り合っているのです。
多くの生物が住む場所では
枯れ草や落ち葉が水に沈もうが、生物の死骸が水底に横たわっていようが、自然の環境の中であれば関係ありません。
数多く存在している生物の中に、動植物の残骸を処理するエキスパートがおり、やがて土に還ってしまうからです。
もちろん、その過程で出る様々な物質も、生物たちの手により処理されます。
一所に集まった多種多様な生物により、生命の循環が自然に、安全に行われているのです。
対して、人工的に作られた飼育水槽内部には、循環の仕組みが出来上がっていません。だから、ちょっとしたことで水が汚れたり、生物がすぐに死んでしまうのです。
腐りかけた落ち葉
飼育水に浸かっていた落ち葉ですが、約1週間経った今日、全て撤去しました。
理由は、水が白っぽく濁り始めていたことと、予想した以上に葉の傷みが早かったからです。
ゴワゴワがフニャフニャに
使用していたのはビワの葉なのですが、水に浸す前はかなりゴワゴワとしていました。繊維がしっかりしており、とても硬かったのです。
水槽に1週間浸かっていたものはどうかと言うと、ゴワゴワ感は薄れ、触り心地がとても柔らかくなっていました。
土に還るためには
落ち葉を取り出し、細かく見ていた時のことです。部分的に葉の一部にヌルっとしたような、やや粘性のあるものが付着していることに気付きました。
――ああ、腐り始めてるのか。
そう思いました。
腐るのが普通
落ち葉が何時までも腐らず、残っている方がおかしいのです。
動植物の死骸が土に還るためには、微生物の力などを借り、その身を完全に分解する必要があります。
本来なら、それは正常な流れなので放って置いても良いのです。なぜ落ち葉を撤去したかというと、飼育水槽の中が「不完全な世界」だったからです。
落ち葉を分解するには、バクテリアを初め様々な生物の協力が必要になります。
メダカとエビしかいない水槽では完全に分解するまでには至らず、徒に水質を悪化させてしまうだけであろうと判断しました。
スネールがいたら
もしこの状況にスネールがいたら、様子は違っていたかも知れません。
ヒトが行う「メダカ観賞」という行為からは不要な彼らですが、自然という視点に立てば、彼らの存在は必要不可欠です。スネールたちがゴミに群がるバクテリアなど(デタトリス)を捕食してくれることにより、元の物体が自然に還り易い状態へと変化していくからです。
おわりに
今回使用した葉は煮てあるものなので、余計に腐り易かったかも知れないですね。何もしていない状態のものであれば、もっと分解し難く、傷みの進行もゆっくりだったかと。
どちらにしろ、里山宅の水槽には落ち葉はやっぱり要らないかなぁ。