毎日飽きもせず、メダカの世話を焼く里山です。
立て続けに☆メダカが出るコスモ水槽、奇妙なウネウネ生物。前回記事では、ウネウネが寄生虫であり、メダカを死なせているかも知れないと書きました。
――水槽をリセットする必要がある
そう感じましたが、セキショウの植わったコスモ水槽はベアタンクのようにいかないのです。
何がどうダメなのでしょうか?
薬が使えない水槽
リセットなどという大作業を行わずとも、害虫を駆除する方法はあります。薬物による駆除(消毒)です。
メダカに悪さをしている害虫や菌が何であるかハッキリさせる必要がありますが、飼育者がやることは、決まった分量の薬品を水槽に投与するだけです。作業量としてはかなりの軽度であり、水槽内の景観を損なうこともありません。
ですが、大きな問題があります。
水槽内の状態によっては、薬そのものが使用出来ないのです。
薬で死ぬのは菌だけじゃない
一緒に入っている水草や抽水性植物も薬に浸かることになります。耐性がある植物なら良いですが、使用した薬品に弱いものならアウトです。急激に枯れたりはせずとも、ダメージが残ることでしょう。
また、メダカ以外に投入している他の生物にも影響があります。
薬品を使える状態とは
・水槽がどんな状態で、何に侵されているかがわかっている
・薬品を使用しても、水槽内の生物が死ぬ可能性が無い
・薬品により、状態が改善することがはっきりしている
上記の条件が満たされている場合のみです。
水槽の状態は?
単純に「メダカがよく死ぬ」「寄生虫らしいものがいる」というだけでは、何もわかっていないに等しいです。
この状態で適切な薬は選べません。
他の生物への影響は?
原因となる害虫や病原菌を撲滅することが出来たとしても、一緒に入っていた他の生物たちも同様に死んでしまったら意味がありません。薬を使って水槽の生物を全滅させただけになってしまいます。
薬品で状況が変わらないことも
薬品には効果の対象があります。そこを外して薬品を投与しても、根本は何も解決しません。
ビオトープの難しさ
仮にベアタンクの水槽内で病気や害虫が発生したとします。ベアタンクなら「手に負えない」と感じた場合、簡単にリセットが出来ます。(水槽の大きさにもよりますが。)
スネールを駆除する時と同じです。
どうにもならなくなったら、一旦その水槽を諦め、初めからやり直してみるのです。
しかし、ビオトープはそう簡単にはいきません。(底土を敷いただけの屋外水槽をビオトープとは言いませんので、あしからず。)
作るのも壊すのも大変!
植物が植えてあった場合は抜く(移動させる)必要がありますし、底に敷いてある小石や土もどうにかしなければなりません。
エビやドジョウを一緒に飼育している場合、それらの生物を保護しなければなりません。隠れる、潜る系の生物は捕まえるのが大変ですよ。
確実にベアタンクの倍は手間隙がかかります。
更に、リセット後、もう一度同じ水槽を作ろうとすれば、それはそれでまた一苦労です。
その手間隙が良いとこでもあるのですが。
作業時間の確保も重要な課題です。一般的な会社員であれば、水槽作りに休日を捧げることになるでしょう。
おわりに
改めてコスモ水槽を覗いてみました。
小さかったセキショウは大きく育ち、水槽全体にも味のようなものが出ています。が、同時に随分と汚くなっていました。
藻がすごい。
寄生虫云々の前に、メダカたちのために一旦水槽を掃除した方が良いとの結論に達しました。もう9月中旬ですから、今月中には終わらせないといけません。(気温低下=水温低下=メダカの活性低下なので。)
ウネウネは結局何なのか
捕獲したウネウネを水道水(カルキの入った水)に入れてみました。プラリアナは水道水が苦手とのことで、正体不明のウネウネがどう反応するか調べたかったのです。
ウネウネは水道水に浸かった途端、丸まって動かなくなってしまいました。
一晩置いてみたのですが、不思議なことに朝には何処かへと消えた後でした。
死んで溶けてしまったのか、或いは脱走してしまったのか。詳細は謎のままですが、水道水に弱いことだけはわかりました。
また見かけることがあるようでしたら、捕獲していろいろやってみます。