ノロミジンコを捕獲する―日本最大のミジンコを見てみたい!早朝からガサガサへGO!!

左カーブの台風を初めて見た里山です。(いやいや、ひねくれ過ぎやで?君w)

小笠原諸島の方にいる台風が東海地方を直撃する――

そんな話を聞いたのが28日(土)の朝方。夜の外出予定は延期になり、大人しく家で過ごしていたのですが、夜中にちょろっと雨が降っただけで何事も無く。

小雨が止んだ後の風は強くてビュービューでしたが、大した被害も出なくて良かったなと思いました。

で、せっかく強風が吹いたから採取に行こうと。(理由は後述)

早起きしてぼーっとするのは休日の常。ふっと思い立った里山は、網と籠を持って車に乗り込みました。

うっかりカメラを忘れたことに気付くのは現場に辿り着いてから。

まぁ、割とどうでも良い。

ノロのうわさ

画像:ウィキペディア、ノロ(ミジンコ)より

ノロのことを聞いたのは、猫飯さんに遊びに行った時のことです。

カエルに魅了された里山です。 5月6日(日)GW最終日!再び猫飯さんのお手伝いに行きました。 前...

ノロと言う名のミジンコがいることは知っていたのですが、まさか自分の住んでいる地域で捕獲出来る生物だったとは。店長が見たブログには、「××池でノロが採れる」と書いてあったそうです。

多分、コレを見たんだろうなという記事を発見しました。

→ 2016年のノロミジンコ採取記録(G::Blogさん)

それからしばらく、里山は採取に出掛けるでもなく、ノロのことなど忘れて生活をしていました。

ノロを思い出す

最近になってプレゼント企画を行ったのですが、その時の応募者のひとりに、以前ミジンコに関してのコメントをくれた方がいました。

メールでのコメント返しをしている最中、ノロについて思い出した里山。

数日を置き、今朝の行動となりました。

強風の後の決行

地元なので採取には何時でも行けます。ですが、里山は今日が良かったのです。

何故かと言えば、強風が吹いた後だから。前述のノロ採取記事には、水深の深い所から採取したようなことが書かれていたのです。

雨風が吹いた後なら、池の水が幾らか攪拌されている可能性がありました。

ノロミジンコとは

少しノロミジンコについて述べます。

ノロミジンコ(ノロ科:Leptodoridae、ノロ属:Leptodora)

・代表的な湖沼の動物プランクトンである

・ワカサギの放流に伴い、全国に広く分布したと言われる

・大きいものは18mmに達し、ミジンコ類では最大の大きさを誇る

・細長い円筒形の体をしており無色透明、単眼を欠く

・幼生はメタナウプリウス(メタノープリウス)を経由する

・捕食性であり小型のプランクトン性甲殻類(自分より小さいミジンコ)などを食べる

ミジンコ類の中でも独特な本種は、単独でノロ科を立てています。

近年、ノロ科ノロ属に属しているのは1種(Leptodora kindtii)と思われていましたが、複数種であるとの説も出て来ました。(日本産のノロはLeptodora richardiと言い、Leptodora kindtii とはやや違った特徴があるようです。また2者の雑種にあたる種の存在も報告されているのだとか。)

上記の特徴を踏まえた上で、もう少しわかり易く見て行きます。

細長いミジンコ

ノロは「ミジンコ」と言われて思い描くような外見はしていません。頭も胴も細長く、非常に長い第一肢を有しています。

同じ大きいミジンコにオオミジンコ(マグナ様)がいますが、形状が全然違いますし、オオミジンコは大きくなっても6mmです。ノロとはとても比べられません。

泳ぎもタマ子やダフニアのようなぴょこぴょこしたものではなく、水中を優雅に泳いでいる印象があります。(→参考動画:Leptodora with offspring

子と大人で容姿が違う

タマ子やダフニアの幼生(子)は親の小型版であり、大きくは見た目が変わりません。

ノロの場合、子はメタナウプリウスと呼ばれる期間を過ごします。端的に言えば、親と子では違った容姿をしていると言うことです。

捕食性である

多くのミジンコは、そのエラで自分より小さな菌や動物を濾して食べます。

ノロは自分より小型のミジンコなどを捕まえ、食べます。濾して食べるのではなく、文字通り、捕まえて食べます。

先ず、胸脚を大きく広げ「捕獲用の籠」を形作ります。やって来た獲物がノロの身体のどこかに触れると、ノロは腹部を素早く前に引き寄せ、獲物を捕獲用の籠に押し込みます。この時に尾節の最後端でこれを塞ぎます。

捕獲完了、です。

採取の結果

さておき、野池での採取の結果は?

何と!?ノロと思われる生物を、無事に捕獲することが出来ました。

一緒にピンピンと跳ねるように動く小さな生物を捕獲したのですが、これがノロの幼生ではないかと思っています。

里山が写真撮影したミジンコの中で、一番撮影が困難を極めました。無色透明で水とほぼ同化しているため、持っているデジカメでは捉えることがほぼ不可能でした。

何となく姿を捉えるので精一杯。

目印になる単眼(※ダフニアなどは大きな単眼をもっており、それが黒い点になって見えるので目印になる)もないので、よく目を凝らさないとわかりません。

容姿がとても幻想的であり、見る者を惹き付けます。身近な野池にこんな素敵な生物がいたんですね。

おわりに

ノロは自宅に持ち帰り経過観察中です。

他のミジンコとは勝手が違うので、2~3日で死んでしまう可能性が高いです。もちろん、そうならないように最善は尽くすのですが。

仮にそうなったとしても、再び採取して繁殖……ということはしません。

今回、間近で本物を見れて満足しました。

コメント

  1. モイナ より:

    ノロと一緒に捕獲した、小さい生物ですが、ヒゲナガケンミジンコではないでしょうか。形状的に、そんな気がします。ノロの幼生自体見たことがなく、詳しくは分からないのですが。

    • Medaka.Satoyama より:

      モイナさんへ

      コメント有難うございます。

      ヒゲナガミジンコの可能性があるんですね。調べてみます。
      有難うございます。

  2. hidewon より:

    ノロをゲットされたんですね。
    かなり透明なミジンコで驚きました。
    やっばり台風の後がよかったんですかね。

    • Medaka.Satoyama より:

      秀魚さんへ

      コメント有難うございます。

      形状が独特で、今まで見たミジンコたちとは全然違っていました。
      ミジンコに興味がある方には、是非一度見て欲しいなと思います。

  3. あお より:

    深海にいるような生き物ですね。
    ガンダム世代の私にはモビルアーマーにしか見えません。ノロ単騎でミジンコ帝国が滅んでしまいそうです。
    生態等とても興味アリなので、続編に期待しております。

    • Medaka.Satoyama より:

      あおさんへ

      コメント有難うございます。

      ノロですが、昨日より姿が確認出来なくなりました。もともと見え難い生物だったのですが、完全に姿を見失いました。
      エビのように☆になったら色が白っぽくなって発見し易くなるかと思ったのですが、何処にも見当たりません。生死不明です。

      近所にワカサギを放流している湖や池があるのなら、是非探しに行ってみて下さい。写真で見るのと生で見るのは全然違います。
      タマ子がノーマルのガン〇ムだとすると、ノロはホワイト〇ースか何かくらいの大きさですかね?(笑)私にはモビルスーツではなく、ガン〇スターに見えますがw