メタボ気味の幹之に、自分の姿を重ねてしまう里山です。
今回も水槽掃除で学んだことを綴っていきたいと思います。
掃除の際、水槽の中身を取り出しました。直植えしてあったセキショウも抜いて、一度クリーニングをすることに。
夏の間にみるみる成長したセキショウ。その根は長く伸び、子株も出来ていました。素晴らしい!が、しかし、素晴らしいだけではなく、残念なこともありました。
例えば根腐れ、得体の知れぬ生物の発生など。
根が腐った植物
川砂や田砂などの粒子が細かい素材は、水に濡れるとギュッと詰まった感じになります。隙間だらけの赤玉土とは大違いです。
↓赤玉土の下が砂浜のようになっているの、わかりますか?田砂が堆積しているのです。
植物の定植には各植物ごとに適した土と、そうでない土が存在します。
ワサビの根を腐らせた川砂然り、今回セキショウの根を腐らせた原因であろう田砂も後者でしょうね。
↑綺麗な根の断面は乳白色をしており、とても良い香がします。腐って真っ黒になった根とは大違いです。
掘り返した時の臭い
植物の根が酷く腐ってる場合や、土に養分が溜まり過ぎていると腐敗臭がします。ふんわり漂うレベルではなく、強烈に鼻を突いて来ます。
今回、セキショウを抜くにあたり土を掘り返した際も、かなりの臭いを放っていました。
メダカへの影響はどうであったかはわかりませんが、セキショウにとっては居心地が悪かっただろうなと思いました。
後に述べる生物には、相当居心地が良かったみたいですが。
突如現れた奴ら
抜いたセキショウをクリーニングしていた時、それは起こりました。
洗面器に張った水に浸けたセキショウの根が、まるで意思を持ったかのようにウネウネと動いていたのです。
――え?……何コレ?
そう思って顔を近付けた瞬間、視界に入ったあるモノに鳥肌がゾワワッ!と立ちました。
「げっ!!何コレ?!」
屋外水槽を始めて約1年、初めて巡り会った生物でした。
ミズミミズ
エビちゃん水槽にわいたウネウネを調べていた時に、その名前に出会いました。
その時、里山は「ミズミミズという生物がいる」ということを知りました。プラリアナや寄生虫の類とは異なる「ミズミミズという生物がいる」と認識をしました。
ですが、実際はそうではなく、ミズミミズであったり、アブラミミズだったり、イトミミズだったり、大型の線虫だったりプラナリアだったり……。
そういった生物を「ミズミミズ」と称しているようです。
モノアライガイやコザラガイを「スネール」と一括りにするのと同じでしょうか。水中にわいたウネウネは「ミズミミズ」と呼ばれています。
エビちゃんの水槽にわいた正体不明のウネウネも、広義の意味ではミズミミズです。
セキショウの根に潜んでいたのは
↑浸けてあったセキショウを取り除いて見れば……。細長い生物が複数蠢いていました。
↓写真中央、赤茶の細長いものはセキショウの根ではありません。ウネウネ動いていました。
ミズミミズと呼ばれる生物の内のイトミミズでは無いかと推測します。水槽の底土に沈殿した有機物を食べて暮らしていたものと思われます。
下水管などでも暮らせる、非常に生命力の強いイトミミズ。
乾燥イトミミズがエサとして売られているくらいなので、メダカには無害であり、且つ、食料になる生物なのでしょう。クリーニング中発見した個体はサヨナラしましたが、気付かなかったものに関しては放置です。
侵入経路は
ボウフラのような昆虫の幼虫系ではなく、ずっとこの姿の様子。畑にいるミミズと似ていますね。
水が無いと生きていかれない生物ですから、壁伝いに登って来た可能性は限りなくゼロです。
――では、一体何処から?
これしか考えられませんでした。「もともとセキショウの根に住んでいた」のだと思います。
熱湯は最強武器だ
ウネウネ発見後、里山が取った行動はヤカンを火にかけることでした。
こういったウネウネの類は切ったり潰したりしても、なかなか絶命しません。しかし熱湯であれば一発で仕留めることが出来ます。
「可哀想」「残酷」と思われるかも知れませんが、こういったものを直接排水口には流せないのですよ。ミジンコも同じです。
クリーニング完了後、作業していた流し周辺は全て熱湯で消毒。水槽掃除と熱湯はワンセットだと、つくづく思いました。
生体購入で広がる生息域
断定は出来ませんが、仮にセキショウにイトミミズが潜んでいたとすると……???
・セキショウ購入(セキショウという植物の移動)
・付属していた水草、苔の移動
・イトミミズの移動
たった1ポットのセキショウを購入しただけなのに、色々と付いて来過ぎ!
おわりに
外に置いている間に様々な生物が繁殖する。それも屋外水槽の楽しいところです。
基本、メダカや飼育している生物に影響が無ければ、何が居ても問題ナシかと思います。(水質指標になっている生物は注意が必要ですが。)