悪臭に鼻をへし折られかかった里山です。
4月下旬からタマミジンコを飼育しています。最初プラケースで孵化させたものをペットボトルへと移動。その後順調にミジンコは増え、里山のミジンコ生活が本格的に始まりました。
ミジンコボトル(500ml)は日に日に数を増して行き、今や18本。しっかりとした手応えを掴みつつあったのですが、ここに来て「ボトル1本が全滅する」というアクシデントが発生しました。
ありゃりゃ……。
たかが1本、されど1本
18本ある内の1本なので、「大したことじゃないじゃん」と思ってしまいそうになるのですが、やはり生物が全滅したというのは大事ではないでしょうか。
特別に飼育法を変えていたということもありません。
数が日に日に減って行く?
異変に気付いたのは、ボトル内のミジンコの数でした。最初は増えていたはずのものが、時間の経過と共に数が減って行くのです。
エサが少な過ぎたのかと、水溶きのイーストを数滴垂らしました。
しかし、夕方帰宅しボトルを確認すると1匹も姿が見当たりません。ボトルを揺すり底に溜まったオリ(沈殿物)を舞わせると、複数のミジンコの死骸を確認することが出来ました。
何かを根本的に誤っているなと感じました。
ニオイで蘇る記憶
全滅したボトルの水を流した時に強烈な悪臭が!上澄みではわかりませんでしたが、ボトルの水を半分流したくらいから臭い出し、オリが流れ出る頃には強烈な悪臭が漂い始めました。
以前、稚魚用のエサで飼育水を作っていた時とも違う、鼻が曲がりそうな強い腐敗臭です。
この臭いを嗅いだ時にフッと思い出したのが、高校の生物の授業でした。(ブルースト効果※ニオイと記憶は密接に関係しています。)
菌の繁殖の実験で、乳酸と塩酸の2つでヨーグルトを作ったことがありました。
タンパク質は酸で凝固する性質があるので、どちらも固まりはします。が、臭いが全然違います。塩酸を使用すると驚くほど臭いのです。
掃除が仇になった
「臭い+記憶」から、ミジンコの死因が特定出来ました。
ボトルの掃除に使った塩素系の洗剤です。ボトル内部のコケが除去出来ず、水の色がわからなくなっていたので、塩素系洗剤に浸けて置いたのです。
コケの生えたペットボトルを掃除をし、再び使おうとした結果です。
塩素が生物にNGなのは知っています。ですから浸け置いた後は水で何度も洗い流しました。掃除したボトルは数本ありましたが、全滅したのは1本のみ。他は問題ありません。
どうやらこの1本だけは、塩素に浸かったコケが綺麗に流し切れていなかったようです。
原因がわかれば解決出来る
今回の件は自分でも「アホだなぁ」と思いました。(恥)
しかし原因がすぐにわかったので解決は容易です。今度からは新しくボトルを用意することにします。(頻繁にペットボトルを買わないんです。)
間抜けな事件でしたが、これも経験です。また1つ勉強になりました!