今更ながら幹之にはまっている里山です。
昨日孵化し始めたチビたちですが、昼に確認したところ18匹になっていました。飼育場所に悩みつつも、その可愛さにデレデレです。
さてさて、初孵化の時もそうだったのですが、今回も黒い子と白い子、中間の子が出て来ました。幹之の体色を決定する遺伝子はどうなっているのでしょうか?
メダカの体色とメンデルの法則
幹之の体色も他のメダカたちと同じく、メンデルの法則に従います。
気になるのはその遺伝子型です。
美しい光沢はグアニン(虹色素胞の中にある物質、光を反射する)によるものであり、特別な色を持っているわけではありません。青や白に見えるのは、外の色素胞の要素です。
ちなみにメダカの持つ色素胞は4つです。
普通のメダカとして考えてみる
単純に青メダカなら遺伝子型はBBrrかBbrrです。我が家では白(bbrr)が生まれていることから、Bbrrの個体ということになりますね。仮にBBrrだった場合、Bはbに対し優性になるので、白は生まれて来ません。
次世代(つまり、親メダカの世代)を全て青にするためにBBrrの青を白と掛けたのかも知れませんね。
実際はよくわからない
幹之には金冠と呼ばれる頭が黄色っぽく輝いたもの、三色などの種類が存在します。
webではきちんとした遺伝子型が見られるものが見当たらなかったので、実際のところどうなっているのかがわかりませんでした。
岩松先生の著書も参考にしていますが、改良メダカに特化した本ではないので詳細はわからず。
25%が黒メダカになる?
青幹之と青幹之を掛けると、25%はただの黒メダカになるとの情報もwebで見ました。
黒メダカになるためには、黒色素胞も黄色素胞も優性でなければなりません。どうして黒が生まれるんだろう?不思議です。
対立遺伝子の存在
ある特定の形質に関する遺伝情報が存在する染色体の部位を遺伝子座と言います。
遺伝子座には両親からもらった遺伝情報が存在します。つまり、父親と母親、それぞれから引き継いだ遺伝情報があるということです。
同じ遺伝子座にあって、異なる情報を持つ遺伝子を「対立遺伝子」と言います。
この対立遺伝子の存在が、メダカの体色をより複雑にしているようです。
ブチ子も対立遺伝子を持っている
我が家には緋メダカのブチが1匹います。
このブチ子が持っているのが「B’」という遺伝子です。黒斑を作る遺伝子であり、bの対立遺伝子となります。B’もbも共に劣性なのですが、B’>bという優位性なのでブチが表現されることになります。
体色に関する遺伝子は多い
体色に関する遺伝子は多数存在します。
対立遺伝子の種類や特徴を熟知し、どう表現されるかを知らなければ、昨今の改良メダカたちの遺伝子型は読み解けないと思います。
孵化後に死ぬ遺伝子
体色に関係する遺伝子の中には、致死性のものも存在しています。孵化後、死ぬというものです。ちょっと怖いですね。
おわりに
もう少し大きくならないと、幹之のチビたちの色がはっきりとわかりません。
生まれた時黒っぽく見えていた子の中には、青幹之っぽい色が出始めている子もいます。白い子はそのまま白っぽい成魚になると思いますが、ただの白メダカとは違った感じになる気がします。
どんな色に育っても、我が家のチビたちが可愛いことに変わりはありません。
↑こちらはコスモのチビです。
この大きさになって、やっと幹之とは違うなとわかるようになりました。朝日にあたってキラキラしている姿は、本当に素敵です。