ミジンコを育てるためのエサを飼育(?)している里山です。
イースト菌の使用を止めると言ってから、まだ4日しか経っていないんですが、結局イーストを使用しています。
単純に「やり過ぎ」であったり、「組み合わせが悪かった」のではないかと気付いたからです。
悪臭の原因は何だろう
イーストとは酵母の一種です。糖などの栄養分を消費し、アルコールと炭酸ガスに分解するアルコール発酵を行います。
ですから、イーストを溶かした水やパン生地は、ふわりとアルコールの香がします。
しかし発酵が進み過ぎたり、雑菌が混じり込むことで悪臭がするのだとか。
ミジンコの飼育水は数日もすると悪臭がしていました。考えられる原因としては……
・発酵が進んだ
・混ぜたメダカ用のエサが腐り、菌が繁殖した
この2点です。
特にメダカのエサはエビの粉末などを含んでおり、水を吸わせて放置しておくと臭くなります。(腐るからね)
組み合わせを変える
新たに何かを購入する云々はせず、手元にあるもので飼育環境やエサを作ることに。
どのボトルでも、種になるミジンコは3匹スタートです。最初から沢山入れると増えたかどうかわからないので、かなり少ない数から飼育を始めています。
イースト+稚魚エサ
「イースト+稚魚のエサ」で飼育をしていたことは、以前記事に書きました。
ミジンコは順調に増えてくれるのですが、臭いとオリ(沈殿物)に苦戦する結果に。
グリーンウォーター+稚魚エサ
ミジンコが絡まる謎の膜が嫌で、イーストを中止し組み合わせを変えることに。「グリーンウォーター+稚魚エサ」にしてみました。
飼育水の生臭さはありますが、きつくはありません。エサの分量次第ではすぐに悪臭を放つので、分量を少なめに調整しました。
ボトルの底に見える一群は全てミジンコです。
飼育水の質はベランダに放置してある稚魚用水槽とほぼ一緒、スローペースですが順調に増えました。
アオコが沈殿する
気になったのはアオコの沈殿です。
グリーンウォーターはアオコなどの植物性プランクトンが発生した水です。水が緑色に見えるのは、植物性プランクトンの葉緑体の色です。
これが時間経過と共にアオコが沈殿すると……
水は透明になり、底にはもわっとした緑の塊。
別にこの環境でもミジンコは問題なく生きているのですが、ミジンコを取り出す時にアオコの塊も一緒に出て来て厄介です。
が、しかし。
アオコと戯れるミジンコの姿って、何だか癒されます。池の中を覗いている感じがして、観賞するには良いなと思いました。
イースト+グリーンウォーター
水で溶かし予備発酵していたイーストを、メダカたちの肥やしたグリーンウォーターで割ってみました。とても綺麗な色の水が出来ました。
時間が経過してもプンと鼻を突く悪臭はありません。アオコの沈殿も未だ見られず、綺麗な緑色を保っています。
ミジンコも全滅することなく、順調に増えて行きました。写真は作製から3日経過したものです。
試した中で一番のお気に入りです。
これも一種のバランスで、イーストとグリーンウォーター内の微生物との数が適切で無いと、この環境は生まれません。
安定してこの環境を作れたら良いなと思います。
ちなみにペットボトルの形状は関係ありませんでした。となると、やっぱり炭酸がオススメかな。
廻り廻るエサ
ミジンコ飼育のため良いグリーンウォーターを作ろうと思うと、水を肥やしてくれる良質なメダカの糞が必要に。
ということは、メダカに良い食事をさせないといけません。
メダカのために良いミジンコを育てよう……とやって、一周回ってしまいましたね。
昔、人糞を肥料に野菜を育てていた時のようです。
良い野菜を作るには良い肥料が必要で、良い肥料を作るには良い食事をしているヒトの糞が必要で。
楽し過ぎますね!
ミジンコとメダカの飼育はまだまだ飽きそうにありません。