ミジンコ帝国の拡大に向け、暗躍する里山です。
発泡スチロールを使用した仮の加温水槽を撤去、種ミジンコたちを常温管理することにしました。今のところ加温されているのは、500mlペットボトルに入ったタマ子たちだけです。
どちらも順調です。メダカたちも大喜び!
小さな生物って面白い!今年はメダカ以上にミジンコに熱くなる予感……!!(笑)
常温管理に切り替え
冒頭でも述べましたが、種ミジンコたちは全て常温管理に切り替えました。
23℃で加温している水槽に比べ成長は緩やかですが、常温でもミジンコが繁殖しています。じっくりと大きくなり、何時の間にか子ミジンコを産んで……という感じですね。
これからの時期は室温がどんどん高くなっていくので、加温水槽も管理方法によってはミジンコが全然増えないケースが出て来ます。
朝晩はひんやりとしていても、昼間の室内は水温が上昇しがち。昼間はヒーターをオフにする他、ちょっとした対策が要るかも知れません。
窓際は危険地帯
春先の気温で常温放置は若干心配になりますよね。未だちょっと肌寒いからです。
しかし、暖かくて良いだろうとミジンコ容器を窓際に置いておくのは危険です。日中の日差しのせいで高水温になり、ミジンコが弱ってしまうからです。(特にペットボトルは危険)
朝夕しか観察する時間が無い場合、昼の状況がわかりません。
昼の水温上昇に気付いていなかった場合、ミジンコが全滅しても「水質か?」「エサのやり過ぎか?」と見当外れな推測をすることになります。
ミジンコは少しくらい寒くても死にません。直射日光でぽっかぽかになるような場所に飼育容器を置いておかぬことです。
ガラス容器の種ミジンコ
里山は種ミジンコはガラス容器で、メダカのエサ用に培養する場合はペットボトルでと別々で飼育をしています。
全滅回避のため、複数容器での管理は必須でしょう。
ガラス容器の方は昨年の土入り容器の延長ですね。自然な感じのミジンコを観賞し、楽しんでいます。
ダフニア容器
ダフニアの容器は大が3、中が1です。エサ用の培養は今現在していません。(間引いた個体をメダカに与えることはあります。)
底材はセキショウの植え替え時に余った赤玉土に腐葉土を加えた物や、去年タマ子飼育で使用した土です。
赤玉土入りは昨日立ち上げたばかりなので、気泡がいっぱい出て来ます。写真には写りませんが、中でダフニアさんが泳いでいます。
↓タマ子に使ったのと同じ土。ダフニアがじっくり育ってる感じです。
カルキ抜きした水のみだとバクテリアの繁殖に時間がかかるので、メダカの飼育水を種水に使用しています。
土入りの容器には基本エサやりはしません。中で目に見えない小さな生物が増えるのをじっと待ちます。
オカメ容器
大1と小1です。
大の底材は自宅で焼成した園芸土を使用。熱殺菌されていますから、ミジンコの食料がありません。飼育水はメダカの水100%にし、少しだけ米のとぎ汁を添加しました。
ずーっと常温放置ですが、よく育っています。個体数も随分増えました。
↑土が黒いお陰で脱皮殻もよく見えます。画面左、黄色っぽいのは生きた個体2匹。画面右側にある半透明なのが殻です。本当に甲殻類なんだーと実感しました。
小は園芸土を入れただけの小瓶に、子オカメを1匹投入してあったものです。
土中の菌でどれだけ育つのかを試したもので、エサは一切やっていません。ですが、すくすく育ち子どもまで誕生しました。
じきに手狭になるので、別容器にお引越しかメダカご飯です。
カイミジンコ
小1のみ。個体数が全然増えません。
「ミジンコ」と名が付くものの、ミジンコ属ではない彼ら。通常のミジンコと増え方が違うのでしょう。
増えないけど、いつも元気です。よく歩き、細いピロピロを出して何かを食べています。
けっこう興味深い生物で、見ていて飽きません。
タマ子の家
タマ子の容器は1つのみです。他はミジンコボトルで大量に繁殖させています。
一時のスランプ状態が何だったのかと思うくらい、順調に増え続けています。本当に不思議です。
おわりに
おっさんのミジンコですが、やっとホッと出来るくらいの個体が確保出来たというか、全滅の心配はほぼ無くなりました。
今の内にダフニアとオカメの休眠卵を是非入手しておきたいのですが、その気配がありません。
良いことなんだろうけど、飼育者としては保険の意味で休眠卵は欲しいかな。
おまけ
当選者の方に「ダフニアさんの作った黒いエダマメ」を送らせて頂きました。
ミジンコ図鑑を見て以来、なかなかコミカルな感じのミジンコが描けず。どっかリアル!
今回は休眠卵と一緒に里山自作のシールも送りました。里山的にはオカメシールが良いなと思ったんですが、何故か手紙に落書きしたタマ子が一番の高評価。
タマ子、恐るべし!!