ミジンコを極めたい里山です。
「高タンパクのミジンコを育てるために」と、飼育水に牛乳を入れる方法があるそうです。(職場の方の身内が実践されてます。)
納豆、米のとぎ汁、クロレラ、イーストなどがミジンコのエサになるとはよく聞きますが、牛乳は初です。思わず「は?何?」と二度聞きしてしまいました。
牛乳……ねぇ。
水が腐るとミジンコは死ぬ
動物性タンパク質の多い水は、その分腐り易くなります。完全に腐ってしまうと、ミジンコも全滅します。
腐る段階の途中で、ミジンコのエサとなる微生物が増えることもあります。そういった場合は増殖するでしょう。
水が腐り切ってしまえば全滅します。
沢山湧いていたはずのミジンコが、ある日突然全滅したという時は、水の腐敗に注意してみて下さい。水が腐っていた場合、水が臭うのはもちろんですが、容器の底に溜まったオリも相当臭いです。
牛乳とミジンコ
いかにも腐り易そうですよね、牛乳……。
里山は実験していませんが、参考になりそうな情報を発見しました。「なんでも研究室」さんのページです。
結果だけを見ますと牛乳での飼育は「全滅」とあります。
水にどの程度の割合で牛乳を入れたのかは謎ですが、「動物性蛋白質はまったく駄目」とコメントされています。
どうして牛乳なのか
職場の方に聞いた話では、ミジンコに牛乳を与えると高タンパク質のミジンコになるそうです。
まるで運動後のプロテインですね。
何から得た情報で、きちんと検証された事実であるのかすらも里山にはわかりません。
そもそも流れの緩い河川や溜め水で生活しているミジンコは、牛の乳なんて飲まんでしょ?牛乳を思いついた人ってすごいと思います。
ミジンコの食べ物
ミジンコは自分より小さな微生物、例えば植物性プランクトンや酵母、バクテリア、ミドリムシなどをエサにしています。
よくミジンコのエサとして用いられているものも、よく見れば……
・納豆 → 枯草菌(微生物)
・クロレラ → 植物性プランクトン
・鶏糞 → バクテリア(※鶏糞によりバクテリアが増殖するらしい)
・イースト → 酵母
こんな感じです。
鶏糞への疑問
鶏糞での飼育方ですが、「鶏糞のアンモニアでミジンコが増える」という理由と「鶏糞により増殖したバクテリアで増える」という2つの意見がありました。
どっちが正解なんでしょうか。
アンモニア水で増やさないのは何故?
単純にアンモニアで増えるのなら、薬局でアンモニア水を買って来れば済む話。わざわざ臭い思いをして鶏糞を入手する必要はありません。
鶏糞には尿酸が沢山含まれています。その尿酸をアンモニアに分解する過程で緑膿菌が活躍するそうです。(参考:脱・植物のミカタさん)
また鶏糞そのものに腐敗菌も含まれているのだとか。
そういった菌類が増えて、ミジンコのエサになるのでは?と思いました。アンモニア単体でミジンコに何か影響を及ぼしているわけじゃないと思います。
おわりに
飼育情報を得ることがミジンコ初心者の一番最初の仕事になるかと思います。
そして調べて行く内に、「結局、何をあげれば良いんだ?」となってしまうのではないでしょうか。
それくらいに、web上には正誤を問わずミジンコ情報が溢れています。
エサに迷った時
無難な方法を取ります。メダカの飼育水やグリーンウォーターを利用してみて下さい。
エサ使用時と比べ増殖速度はゆっくりかも知れませんが、間違ったエサやりでミジンコが全滅するのを防ぐことは出来ます。
環境次第ですが、里山宅の稚魚水槽ではかなり増えてました。
チビたちがフケ(ミジンコの幼生)を食べられるサイズになったら、急激にいなくなっちゃいましたけどね。(笑)
メダカの成長の違いは?
高栄養価で育てたミジンコと、グリーンウォーターなどでゆっくり育てたミジンコ。エサの飼育環境の違いがメダカに及ぼす影響はわかりません。
牛乳は……高タンパク云々前に飼育水が臭そう。里山は検証しません。