ミジンコ生産量が追いついていない里山です。
チビたちの食欲が止まりません。成長と共に食べる量も増加、水槽内のミジンコ様が壊滅の危機を迎えています。
身体が大きくなったので、少し大きめのミジンコ様にも向かって行きます。食らいつきます。
さあ、どうしたものか。
増加率と減少率
今年孵化させた稚魚の水槽には、かなり早い段階からミジンコ様を放っていました。
チビたちが所謂針子だった時は、ミジンコ様の方が力関係が上。丸々と太ったミジンコ様と対面し、逃げるチビたちの姿が見られました。
ですが、チビたちも一方的にやられているわけではありません。自分の口に入るサイズの子ミジンコを狩っていたのです。里山が見た中で一番早いものでは、生後2日のチビが子ミジンコ(フケと呼ばれる。孵化したての白い幼生)に襲い掛かっていました。
愛らしい小さな身体からは想像出来ませんが、ミジンコ様からしたらメダカは恐るべき捕食者なのです。
それでも未だ針子の内は上手に狩りが出来るわけでもなく、食べる量も少ないので、ミジンコ様の増加速度が勝ります。チビの水槽内でミジンコ様はどんどんと勢力を拡大して行きました。
急激に減りだした
チビたちの体長が1センチ近くなり、メダカらしく見えるようになって来た頃でしょうか。ミジンコ様の姿があまり見られなくなったことに気付きました。
いるにはいるのですが、少数が泳ぐ程度。以前は水槽の隅の方で大量に湧いていたのに、その姿も見られません。急激に減っているようでした。
「水質がおかしいのかな?」と思って見ていると、パクパクとミジンコ様を食べるチビの姿が。以前は怖がっていた成体のミジンコ様にも向かって行き、襲い掛かります。
増える量より食べる量が勝れば減るは当然です。
仮に親となるミジンコ様が生き残ったとしても、生まれて来た子ミジンコが次から次へと食べ続けられれば、決して増えることが出来ません。その内にミジンコ様の寿命が尽き全滅です。
チビを泳がせている水槽4つの内、3つでは既にミジンコ様の姿は見られなくなってしまいました。
共存者から単なるエサへ
今やチビの水槽にもミジンコ様を補充せねばならない状況となっています。ミジンコボトルを14本に増やしましたが、間に合いません。
一緒に水中を漂っていたのが嘘のようです。チビとミジンコ様の共存は飼育環境を変えない限り無理のようです。
ミジンコの投入時間を考える
どこの家庭でも朝は忙しいもの。里山の家も例外ではありません。
ミジンコ様を用意するのはなかなかの手間で、数分でぱぱっとはいきません。時間の都合で夕方にミジンコ様を与えていたのですが、それを朝にずらすことにしました。
朝に水槽に入れておけば半日は何とかなりそうだからです。
「腐らないエサ」であるミジンコ様を水槽に投入しておけば、エサやりが出来無い昼間もチビたちの腹を満たすことが出来ます。
つい最近までは水槽内で勝手に繁殖する便利なエサだったのに、チビの成長に伴い1つ手間が出来てしまいました。
おわりに
ペットボトルで少量ずつ増やしていたミジンコ様たち。最初は「それで充分だ」と思っていましたが、それだとエサとしての供給が追い付きません。
ミジンコを爆殖させたがる理由が、やっとこさわかりました。