稚魚の死から、改めて水作りの大切さを知った里山です。
先日、急ごしらえの水槽で沢山の稚魚が死んでいるという記事をあげました。
今朝も5匹の死を確認し、全滅の予感しか無くなったので対策を講じることに。朝から作業に着手し、無事に1日を乗り切りました。
今回取った対策内容についての記事です。
罪深き飼育者
日に日に個体数を減らし、底の白が目立つようになった水槽。今朝も5匹が静かに沈んでいました。
ここ最近は夏前というのに秋のように肌寒く、朝の空気はひんやりとしています。もしかしたら水温かも?とチェックしましたが、18℃をキープしていました。メダカにとって問題の無い温度です。
他の水槽の子たちは元気ですもんね。水温は原因から除去です。
やはり考えられるのは、熟れていない、綺麗過ぎる水です。幾分か身体の大きくなった子は順応出来るのでしょうが、生まれたてのチビ助には無理だったのです。
このブログで何度も水の大切さを書いているのに、結局この様です。
仕事と同じで、慣れた頃に一番ミスが多くなります。「メダカの飼育なんて簡単だし、そんな簡単に全滅しない」と心の何処かで飼育を舐めていたのです。
反省だけでは進まない
何がいけなかったのかを反省したら、即次の行動です。
全滅の近かった水槽から、元気な稚魚を掬えるだけ掬いました。そして、代わりに親メダカを投入しました。反対に、掬った稚魚は今まで親メダカたちが泳いでいた水槽の中へ。
メダカを入れ換えたのです。
稚魚が死なない水
幹之の稚魚は死に易いと感じていました。実際に他と比べ、よく死んでいます。
よくよく観察していると、複数ある水槽の内、稚魚がほとんど死んでいない水槽もあったのです。
大きくなったチビを移した水槽(=もともと親メダカのいた水槽)です。
親であり捕食者でもある親メダカたちがいなくなったことで、生まれたての稚魚が襲われることがなくなったようです。其処此処に落ちている卵が孵化し、日に日に稚魚が増えて行っています。
簡単に死ぬことも無く、稚魚たちは元気に泳いでいました。
それを見て思い立ったのが、今回の対策です。親メダカの飼育水をもらい、カルキ抜きした水を足す方法ではなく、直接使うことにしたのです。
薄っすら色付く飼育水
親メダカを泳がせてから数日後の水槽の様子です。飼育水が軽く緑を帯びています。底には大量の糞がぽろぽろ。メダカの糞の量は意外と多く、1日でまとまった量になります。
この糞が大切です。「うんこのチカラ」です!
緑化と糞とバクテリア
糞とバクテリアの関係が良いことが緑化の条件のようで、親メダカが泳ぐ水槽は徐々に綺麗な緑色に変化します。
水道水の放置では、藻が繁殖するのみで緑化には随分時間がかかりますが、メダカを泳がせるとすぐに変化が見られます。成魚というのもポイントで、稚魚ではやはり藻の繁殖速度が勝り、綺麗な緑にはなりません。もわもわとした物が底に溜まるだけです。
成魚は強い
綺麗過ぎる水の中でも、成魚ならば順応することが出来ます。次第に水は熟れ、メダカが生きていくのに適した環境へと変化して行きます。
さすがはパイロットフィッシュ!!
入れ換えた結果は
朝作業をし、帰宅後にすぐ水槽の様子をチェック。
親メダカたちは新しい環境でもすぐに馴染み、普通に泳いでいました。泳がせてあったミジンコが全部食べられてしまいましたが、食欲があるのは元気な証拠です。
水槽の底に沢山の糞も観察出来ました。もちろん形の良い、ぷるんとした糞です。
最初は黒っぽい糞も、次第に緑色に変化します。コケが生えるのか何なのかまでは知りませんが、緑になります。水も時間の経過と共に緑色を帯びて行きます。
経過観察が必要です。
親の水槽に移ったチビたちは
こちらも普通に泳いでいました。じっくり見ましたが、死んだ個体はいない様子。こちらもしばらくは経過観察ですね。