メダカの痩せ細り病を考える時。原因は何だろう?知るには相当な探究心が必要だよ!

自分のご飯はメダカたちの食事後な里山です。

今朝、白幹之水槽で痩せ細り病と思われるメダカを1匹発見しました。

里山宅の丸々太ったメダカたちの中において、その細さは一目で「異常」とわかるもの。近くを大きな個体が通り過ぎると、その勢いを受けてひっくり返るくらいに弱っています。

この痩せ細り病ですが、昨年緋メダカで経験をしています。

何が原因なのでしょう?

痩せ細るメダカ

webで拾えた情報は以下の通りです。

・原因は不明

・水質悪化説が濃厚?

・先天性の消化器官の不良?

・寄生虫や病気?

・ストレス?

・食べていても痩せる

原因は不明

はっきりとした原因がわかっていないようです。

少し引っ掛かるのは、研究室で痩せ細り病が発生しないのか?ということ。

メダカのような簡単に増やせる個体は、各種の実験に用いられることが非常に多いです。もし飼育の段階で痩せ細り病が出たのなら、研究対象になっても良さそうなもの。

単純に「弱い個体であった」と切り捨てられているのでしょうか?

水質悪化説が濃厚?

いくつか考えられる理由から、「水質悪化」を疑っている飼育者が多かったです。

先天性の消化器官の不良?

途中まで正常発育し、急に痩せの症状をきたすことから、選択肢から早い段階で外れるようです。

寄生虫や病気?

あり得なくは無いです。しかし、発症したのが水槽内の1匹~2匹程度ですと説明がつきません。

もともと体力の弱い個体だけがかかる日和見感染なのでしょうか?

ストレス?

「ストレスから来る」と言う場合の多くが、はっきりとした原因がわからないだけじゃないだろうかと思います。(自身が診察を受けに行った時を考えてみて下さい。ストレスと言われても、イマイチ腑に落ちない感じではありませんか?)

ですが、大きい個体にいじめられる、どうも水槽に馴染めないといったストレスを、メダカたちが」感じていても不思議ではありません。

ストレスは大病の引き金となり得るもの。

こまめな経過観察並びに、水槽内部のメダカ模様のチェックが大切かと思います。

食べていても痩せる

――エサを食べているのに痩せていく

痩せ細り病を経験した飼育者さんの中に、そう述べている方もみえました。

確かに、痩せていてもエサは食べに来るのです。最終的には水中を漂うのがやっとで、食事もままならなくなってしまうのですが……。

ヒトで言うなれば

――食べていても痩せる

この一文を目にした時、真っ先に思い浮かんだのが「糖尿病」でした。

食べても痩せる病は複数あります。一番メジャーな病は糖尿病ではないでしょうか。

メダカのホルモン分泌は、一部ヒトとよく似ています。何処まで共通しているのかは知りませんが……。

インスリン

糖尿病と関わりに深いホルモンがインスリンです。

インスリンは膵臓のランゲルハンス島から分泌される、臓器細胞にブドウ糖を取り込ませるなどの働きをするホルモンです。

もしメダカの糖尿病を疑うのなら、メダカに膵臓があるのが大前提となってきます。

そこで、里山の敬愛する岩松先生(メダカ研究55年!)の著書を参考に、膵臓があるかどうかを調べたところ……

ありました!!

「ランゲルハンス島」の一文も見つけることが出来ました。尤も、ヒトと全く同じ役割を担っているかはわかりません。が、メダカにも膵臓があるのです。

水質悪化は「結果」か

里山が先人たちの記述を読んだ中では、痩せ細り病の原因を「水質の悪化ではないか?」と疑う意見が多かったです。

水質が悪化する原因の1つに、「エサのやり過ぎ」があります。

先天的な1型糖尿病ではなく、2型は「高カロリー食」「運動不足」「高脂肪食」などが原因とされています。

ヒトの管理下に置かれるメダカたちに、飢餓はほぼ無縁。食べ過ぎが理由で何かしらの病を発症するメダカがいても不思議ではありません。

食べ過ぎる程のエサを与えていれば、必然と水質も悪化します。

環境を変えたら症状が軽くなったというのは、環境を変えると同時にエサのやり方にも気を配ったせいかも知れません。(ヒトで言う食事療法ですからね。)

大事なのは根拠!

医療業界でエビデンスが叫ばれて以来、随分と時間が経ちます。

エビデンスとは「根拠」のことです。

~であろうという憶測ではなく、きちんとした根拠を示せというわけです。

根拠は示せない

里山の意見を立証するには、何百という痩せ細り病のメダカを調べる必要があります。

1匹2匹調べて、自分の試した方法で症状が軽減したなどというのは、「根拠」としては乏し過ぎます。

きちんと統計を取り、科学的に証明が出来なければ憶測の域を出ないのです。

よって、今回の里山の意見も「妄言」に過ぎません。

これを検証するには、メダカの解剖生理はもちろんのこと、何百という痩せ細りメダカを調べ尽くさねばなりません。

貴重な労力を費やして、初めて「根拠」として示すことが出来るのです。

おわりに

痩せ細り病の本当の原因、治療法は何なのでしょうか?きっとweb上を漂っていても、似たような情報しか得られないことでしょう。

自分自身でメダカについて調べ、実際に行動してみたことが「何よりの真実」なのかも知れません。