夕飯に食べためかぶが美味し過ぎて、おかわりしたくなった里山です。
里山宅で間引かれたホテイアオイは、捨てられることなく、会社のパートさん宅へと貰われて行きます。
メダカを飼っている人、観賞用に育てる人、用途はそれぞれです。理由はともあれ、綺麗な個体ですから貰って頂けて有り難いです。
本日、ホテイアオイを貰っていったパートさんに呼び止められました。
「メダカの赤ちゃんが3匹も生まれたの!可愛いねぇ~!!」
メダカ、生まれる
――ホテイアオイは欲しくとも、メダカは欲しくない
観賞用にホテイアオイを育てる場合はそうでしょう。後々面倒な生物が付属するより、一夏で枯れてしまう植物単体のみの方が管理が楽です。
間引いたホテイアオイを持参する時、気をつけてはいたのですが、少々卵の取り残しがあったようです。
幸いなことに貰われた先で孵化したチビたちは、「可愛い!」と快く迎え入れられたようでした。
「ところで、エサは何をやれば良いの?」
パートさんはチビたちについて色々調べた様子。メダカを飼っていないお宅ですから、エサが無いのは当然です。後日、エサをわける約束をしました。
話をしている内に、パートさんが言いました。
「二週間が勝負だってネットに書いてあったの。」
勝負は二週間?
この話を聞いた時、里山の脳裏を過ぎったのはメダカ飼育当初の自分でした。
チビたちをどう世話して良いのかわからず、webで調べまくったのです。その中には……
・生まれて二週間が勝負
・稚魚の死因の一番は餓死
との情報が。
過去記事にも少々書いた記憶があるのですが、既にそれも過去。飼育2年生になった現在の里山としての見解を述べたいと思います。
確かに勝負かも
生まれてからの二週間は、確かに勝負時かも知れません。この期間を乗り越えられ無い個体も、多数存在するためです。
その一因として「エサやり」もあるでしょう。
生まれたてのチビたちは、些細なことですぐに死にます。
体が柔らかいので、乱暴に掬えば即死。水質の変化への適応も低いので、下手に飼育水をいじると簡単に死にます。栄養袋の中身が枯渇しかけているのに、エサを与えなければ力尽きて死にます。
生まれてすぐのチビたちと、死はとても近いところに存在しています。
いかに、この世界に馴染ませられるかが肝腎です。
餓死が死因の頂点かは謎
ケースバイケースですね。チビたちがどの状態(環境)で孵化したかによると思います。
何も無いプラケース内
卵を1つずつバラし、プラケース内の綺麗な水で飼育した場合、エサをしっかりやらないと餓死すると思います。
栄養袋が空になったら最後、エサとなるものが何も無いからです。
以前は里山もこの方法で採卵・孵化していましたが、今現在は採用していません。
親の飼育水(グリーンウォーター)
初期のエサやりが適当であっても、良質のグリーンウォーターであれば心配は要らないと思います。
水の中にエサが漂っている状態だからです。
ミジンコ入りの水
ミジンコの種類によります。大型ミジンコですと、フケ(ミジンコの幼生)であっても稚魚の口に入りません。
小型ミジンコなら、稚魚はフケを追って食します。
水槽内の需要と供給が保たれれば、稚魚が餓死することはありません。
その他
飼育環境は飼育者次第です。
エサとなるものが何も無い場所で孵化させれば、外部から栄養を与えるのは必須です。与えなければ餓死するでしょう。
ビオトープのように、水槽内で1つの生態系が出来上がっているようであれば、放って置いても餓死しないと思います。(自分でエサを取れない弱い個体は死ぬでしょうが。)
おわりに
メダカの稚魚の死因TOPは、環境(水槽)や世話の仕方により変動すると思います。
飼育環境により育成条件が変わるのは当然です。しかし、初心者には「わからない」のです。
そこをいかに「わかり易く」説明出来るかが、大切ですよね。
メダカ初心者のパートさんが困らないよう、また、里山自身の勉強の一環として、適切なアドバイスが出来たらなと思います。