卵を食べられたっぽい里山です。
昨日の記事での産卵予報は見事ハズレ。
今朝は幹之だけでなくコスモの抱卵も確認出来ました。やったー!
……と、喜んだのも束の間。帰宅後に産卵床を見てみると、1個も卵がありませんでした。
卵がエサになる瞬間
メダカは明け方頃に交尾をします。意図的に時間を操作しない限り、起床した時には既に交尾を終えている状態です。
交尾の証がメスが腹に抱えている卵。メダカのメスはオスのヒレによる刺激で卵を産みます。
しばらくの間、メスは腹に卵をくっつけたまま泳ぎます。水草や産卵床に卵を産みつけるのは、昼近くになってから。身体を擦り付けるようにして、卵を自分から離します。
問題はここから。
一度メスの身体を離れた卵は、その瞬間から外敵に晒されることとなります。その中には産みの親であるメダカたちも含まれています。
朝方、抱卵を確認出来たのに、どこに産み付けたのかわからない時は、もしかしたらパクっと食べられてしまった後かも知れません。
卵はどこへ消えたのか
きちんと抱卵を確認したのに、夕方になって見たらどこにも卵がない!そんなこともメダカ飼育では起こり得ます。
では、卵が消えた理由は何なのでしょう?
考えられるのは以下の項目です。
・メダカたちのエサになった
・底土の隙間に落ちた
・他の生物のエサになった
・予想外の場所に産み付けた
・見間違い
メダカたちのエサになった
親メダカの身体を離れた瞬間から、卵(稚魚)のサバイバルは始まります。産み落とされた瞬間、卵はありとあらゆる生物のエサとなります。
飼育下で十分なエサを与えられているのであれば、メダカはわざわざ卵を食べたりはしません。ですが、エサやりの間隔が空いてしまったり、量が不十分であると、メダカたちは自らの卵を食べてしまいます。
底土の隙間に落ちた
メダカの卵には付着糸というものがついていて、水草などに絡まるようになっています。時にうまく絡まないこともあるようで、卵が落ちてしまうことも。
底土やソイルの隙間に卵が落ちた場合、発見するのは至難の業。まず見つけられません。
ベアタンク(底土を敷かない水槽)の場合、ゴミをすくった際に落ちた卵が混じっていることもあります。
他の生物のエサになった
メダカ単体で飼っている場合でも食べられてしまう可能性のある卵。他の生物が混泳していれば、尚更確率は高くなります。
大人しいと言われるドジョウも、卵には危険な存在です。ドジョウからしてみれば、メダカの卵はエサの1つでしかありません。
予想外の場所に産み付けた
用意していた産卵床を都合良く使ってくれるとは限りません。飼育環境によっては、より産み付け易い場所に卵を産んでいることも考えられます。
じっくり丁寧に探しましょう。
見間違い
メダカの種類によっては、ヒレの先端がきらきらと輝いて見える種もあります。それを卵と身間違えてしまう可能性は無きにしも非ず。
この場合、どこを探しても卵は見つかりません。
食べられた卵
口にくわえていた瞬間を目撃したわけではありませんが、コスモの産んだ卵は食べられてしまった可能性が非常に高いです。
理由1:エサやりの間隔が長い
朝エサをやった後、夕方までエサはおあずけです。(休日は昼もやれるのですが……。)
メダカたちは朝ご飯だけで、ほぼ1日を過ごすことになります。藻や植物性プランクトンなど、エサになりそうなものはあっても、空腹を満たすエサとはなり得ないでしょう。
ヒトも空腹時に飴などを舐めて誤魔化しますが、それと食事は別物ですよね。
「お腹空いた~!!」となっているメダカたちにとって、栄養の塊である卵はご馳走です。食べていたとしても不思議ではありません。我が家のコスモたちは大食漢なので……。
理由2:ドジョウがいる
卵を食べるのは、何もメダカだけではありません。
コスモメダカを飼育している水槽には、ドジョウたちが一緒に暮らしています。最近は活動が活発で、朝夕のエサやり時間には必ず姿を見せ、メダカたちに混じって食事をしています。
底を這っているイメージのドジョウですが、けっこう泳ぎます。
水面に浮いたエサを食べに浮いて来るくらいですから、産卵床のある高さまで泳ぐことは余裕でしょう。
気温が上がって本当にエサをよく食べるようになったので、メダカの卵もパクパク食べているのだろうなと思われます。(ドジョウからしたらエサですからね~。)
卵を確実に採るには
産んだ瞬間に採るか、抱卵を確認した時点でメスを網ですくい、強制的に採卵するしかありません。
強制採卵を慣れない人間がやると、個体を傷つける恐れがあります。下手をすると弱って死なせてしまうので、私は選択肢から除外しています。
となると、産んだ瞬間に採卵するしかありません。
休日の昼が勝負となりそうです。