メダカの秋・冬―飼育者が相手にされなくなる淋しい季節だよ。冬支度したら放置です。

日々メダカと戯れる里山です。

前回続き。夏に続き秋、冬のメダカの様子です。

まだ夏が来る前なのに冬の話?とは自分でも思うのですが、6月過ぎるとメダカシーズン終わるのけっこう早いですよ。

昼夜とホルモン

夏も終わり秋が始まる頃、メダカはまだまだ元気です。しかし、体内では変化が始っています。

最近は秋でも気温が高く暑い日が多いですが、日は確実に短くなります。夜の時間が長くなり始めるんですね。

長日動物であるメダカは、この日照の変化に反応します。

先ず卵を産まなくなります。気温が高く、栄養が充分であっても、最も重要な光が足りなくなるからです。

光はホルモン分泌に影響します。

ゴナドトロピンとメラトニン

日照が短くなると生殖に関与するホルモン(ゴナドトロピン)の分泌が減り、メラトニンの分泌が多くなります。

メラトニンは生殖を抑える方向に働くので、メダカの産卵は起こらなくなります。

秋が深まるにつれ、日照はますます短くなります。暗い時間が増えれば、その分メラトニンの分泌は盛んになります。段々とメダカの身体が冬眠モードに入っていきます。

水草が枯れていく

水槽に入れている種にもよりますが、間違い無くホテイアオイは枯れます。

ホテイアオイの葉は寒風に当たるとすぐに色が落ちます。夏場は濃く青々としていた葉は、黄緑へと変化。やがて茶色くなり葉は溶け出します。

こうなってしまったら、早めに取り除かないといけません。水質の悪化に繋がります。

水槽のメインにホテイアオイを据えていた場合、それに変わる水草を前もって準備しておくか、隠れられる場所、底に落ち葉を敷くなどの対応をしないと、メダカたちの身を潜める場所がありません。

寒くなってからでは遅い

活性が下がる秋や冬には、基本的に生体の移動は行いません。室内なら未だしも、屋外は絶対にNGです。移動させた個体を死なせてしまう可能性が高いからです。

メダカ大好き里山です。 「メダカの子どもが沢山死んでたんですけど、原因は何ですか?」と職場の方に聞かれました。何でも、...

例えば、ホテイアオイが枯れかけたので、新しくマツモを購入して来たとします。

マツモはかなりメジャーな水草なので、ホームセンターやwebで年中購入可能です。寒い冬でも青々とした元気なマツモが手に入ります。

ですが、このマツモ。屋外の冷たい水槽に放り込んだら、数日の内に白く変色し、溶け始めます。栽培されていた水槽の温度と屋外水槽の温度差が著しく、適応出来無いからです。

水合わせをすれば良いと思うかも知れませんが、22℃前後で保たれた水槽内で育った生き物が、短時間で10℃以上の水温差に適応出来ると思いますか?

メダカ大好き里山です。 初心者にも栽培が容易と言われるマツモですが、「本当に?」と思うくらいに枯らしました。枯らしては...

徐々に寒くなって行くのと、急激に寒い場所に出されるのは全然違います。

どうしてもホテイアオイが良い?

冬の間もメダカにホテイアオイを使いたい場合、策が無いわけではありません。ビニールシートで覆うなどの防風+保温対策をすれば、越冬も可能です。

ホテイアオイを残したいのなら絶対に寒風に晒さないこと!一度落ちた葉色は戻らず、元気にもなりません。

冬眠するメダカ

メダカは冬眠をします。

メダカ大好き里山です。 あと数日で春分の日を迎えますね。昼の時間が長くなり、気候も温暖なものに変化していきます。 ...

低水温に置かれたメダカたちは、些細な物音でも狂ったように逃げ惑います。冬のメダカ水槽に近づく時は、そっと驚かさないように近付きます。

寒波の影響で芯から冷える寒い日は、近寄ら無いのが一番です。(写真:物音に驚き、赤玉土の下に潜り込んだ白メダカの尾ヒレ)

寒さ対策をしよう

冬の寒さにもメダカは耐えられます。が、若い個体や弱っている個体は別です。

心配な個体があれば、室内で越冬させることも考えます。家の中に入れたくない場合は、ビニールシートを掛けるなどして、寒さを和らげる対策を取ります。

病気の蔓延には注意

冬の間、メダカの抵抗力は落ちています。その為、水槽内で病気が発生することもあります。

異変に気付いたら、放っておかずに対策をします。

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基本は「近寄らない」

日中の気温が上がっている時は、底でじっとしていたメダカたちも水面近くに浮かんで来ます。エサを強請ります。

ですが、夏のようにバクバクと食べないので、極少量を与えるのみ。後はそっとしておきます。

冬眠している子をわざわざ刺激する必要は無いのです。寒い日は飼育者も自宅でじっとしていましょう。