改良メダカを河川に捨てないで―もしも本当にメダカが好きなのであれば、それは絶対に止めて下さい。

モンガーのぬくもりが忘れられない里山です。

先日行ったプレゼント企画の当選者さんに、無事メダカが届きました。中身は里山の予想を超えた、とっても良いメダカたちでした。羨ましいなぁ~。

さておき、そのプレゼント企画の際に頂いたコメントに「珍しいメダカを子供に見せてあげたい」というものがありました。

――おおう、子供関係か。そんなん企画関係無しにプレゼントしたるわ!

そう思い、返信を送ろうとして……止めました。

ふっと思ったのです。これは、里山がお金を落とす問題なのかと。

代金さえ支払えば、猫飯店長がいくらでも珍しいメダカを詰めてくれることでしょう。ですが、「何か違う」と思ったのです。

――キラキラの綺麗なメダカを見た、その後は?

――そもそも珍しいメダカって何だ?

色んな考えがぐるぐると頭を駆け巡りました。そして、里山が出した答えは……?

珍しいメダカって何だ?

珍しいメダカと言われ、何を想像しますか?幹之ですか?ヒレ長ですか?出目ですか?

里山がパッと思ったのは、「野生のクロメダカ」でした。

都市開発や河川工事、外来種の脅威により、今や絶滅危惧種となってしまったクロメダカ(日本メダカ)たち。お金を払えば買える改良メダカと違い、本当にレアな存在になってしまいました。

居るところには居るのだと思います。ですが、それも純血かどうかはわからないそうです。

他の地域から運ばれたメダカ(※ニホンメダカは生息地域によってDNAが異なる)や、捨てられた改良メダカと交配している可能性があるからです。

今日も飯が旨い!食に喜びを感じる里山です。 自然界では白個体は生き残るのが非常に難しいです。いないわけではないのですが...

メダカブームにのって様々な改良メダカが生まれ、愛好家も増えています。一方で、飼い切れなくなった(要らなくなった)メダカを、野外に捨てている人間もいるようです。

寄付をする

考えた結果、里山が行ったのは「寄付」でした。以前イベントに参加させて頂いた昆虫食倶楽部(とる食べ)さんの活動を支援させて頂くことにしたのです。

初めてカメを解体した里山です。 昆虫食倶楽部さんのイベント「ミシシッピアカミミガメを捕獲・解剖してみよう」に参加して来...

猫飯店長(古物商)にメダカ関連グッズを買い取ってもらい、資金を調達しました。

改良メダカのために買った道具をメダカ屋に売って、出来たお金を環境保護活動の資金にあててもらったのです。

何でそういう結論になったの?と聞かれても、明確には答えられません。何となく、そうすることが良いような気がしただけです。

外来種カメの問題は、未来のメダカ問題か?

「とる食べ」では外来生物対策活動として、浜松市にある佐鳴湖でミシシッピアカミミガメの定期捕獲調査を行っています。

問題のミシシッピアカミミガメは、もともとはペットとして持ち込まれたものです。

「改良メダカを捨てる=ペットを捨てる」ということで関連性があるのではないかと、とる食べ代表者の方からカメについての興味深い話が聞けました。

佐鳴湖での捕獲調査の結果から見えて来たことです。

ハナガメの問題

ペットとして輸入販売されていたハナガメと思われる個体が2匹捕獲された。ハナガメは特定外来生物に指定されている。

ハナガメはイシガメ、クサガメと交雑することが可能。

捕獲した個体は成熟したオスであったことから、放されてから捕獲されるまでに佐鳴湖でイシガメ、クサガメと交尾をくりかえした可能性が高い。

1匹、2匹放されるだけで、生態系への影響がかなり大きい。

販売用に養殖していたと思われるイシガメの放流

数年前から佐鳴湖周辺で販売用に養殖されていたイシガメが放流されているとの情報が、複数の筋から寄せられている。

養殖されていた個体となると、もともとどこの地域にいたイシガメか不明。イシガメの遺伝子レベルでの地域特異性が撹乱された可能性がある。(※イシガメは地域ごとにDNAが異なる)

ペットを捨てない

上記のハナガメ、イシガメの問題は、飼育されていた個体を無責任に放したことが原因とのことでした。メダカの抱える問題と似ていませんか?

カメに限らず、ペットは絶対に野外に捨ててはいけません。

おわりに

メダカは小さな生物です。他の生物からエサとして狙われることも多いです。改良メダカともなれば、その目立つ容姿のためにより狙われ易くなるでしょう。

ですが、全てが死ぬわけではありません。

改良メダカが悪者にされるような結末は見たくありません。飼育を始めたのなら、最後まで飼ってあげたいものですね。