趣味はミジンコ観察、里山です。
12月中旬に保護したメダカの稚魚が大きくなって来ています。
やっていることは加温のみ、です。特別にLEDを設置したりはしていません。里山の部屋で過ごしているので光が十分にあるからです。
何度か「メダカの成長には光と温度が大事だよ」と書いています。
今回は極寒の屋外水槽から室内に引越したメダカの成長を見ていきます。
加温の効果
保護して3週間程が経過しました。「謎チビ」と呼んでいたメダカの稚魚が、今ではハッキリと青幹之であるとわかります。
写真を比べてみるとわかり易いですね。
↑保護直後。遅くに生まれ、冬の寒さに成長が止まったままになっていました。
↓今現在。成長し、体色がハッキリとして来ました。大きさも2倍くらいになりました。
活動が活発になった
加温した飼育水に移してからは泳ぎも安定、エサもよく食べるようになりました。冬眠モードだった体が、水温上昇に伴い活性化したからです。
外で死にかけていたメダカとは思えません。
紅白チビも薬浴を終えて完全復活しました。病気の時とは全然違いますね。深くまで潜ってミジンコを追う姿は元気そのものです!
たまたまですが糞も写真に収めることが出来ました。病み上がりのメダカのうんこは絶対にチェック!糞をしている時は必ず観察しましょう。
冬眠と成長
メダカは飢餓状態にあっても……
・25℃~28℃の水温
・連続した光
・十分な栄養
この3点を与えれば2週間前後で産卵するようになるそうです。岩松先生の著書で学びました。
今回は飢餓状態のメダカではなく、冬の屋外水槽で保護した稚魚の成長についてなのですが、同じことが言えると思います。
冬眠明けのメダカを想像しよう
メダカは冬になるとエサを食べずに水底でじっとするようになります。稚魚の場合、一時的に成長が止まります。
これが春になると――
水温上昇に伴い、メダカはエサをばくばく食べるようになります。程好く太ったメダカは、繁殖行動を開始し始めます。
稚魚も再び成長し始め、繁殖が可能な状態になります。
前述した3点を「冬眠明けの春の状態」と考えれば、メダカが成長することに納得がいくかと思います。
光と温度のバランス
メダカの成長・繁殖には光と温度が欠かせません。この2つにはバランスも大切で、どちらかに偏ってもダメなのでは?と思います。
光によるホルモンの放出
大きくメダカを育てたければ光は必須です。光の刺激により、成長を促すホルモンが放出されるからです。
光を感じる部分として視覚(目)がありますが、盲目状態のメダカでも一定の成長はするとのこと。どうやら体にも光を感じる部分があるようです。
水温と成長
水温が低いとメダカは動かなくなります。見た目だけでなく、体内での反応も活性が下がっています。
エサも食べません。体を作る材料が無い、ということです。
光だけでもダメ、水温だけでもダメ。この2つのバランスが大切です。
全てがエサから作られる
体を作っているものと言われ、何を想像しますか?体を構成するのは筋肉や骨ばかりではありません。各種ホルモンもそう、血液細胞も神経もそうです。
ありとあらゆるものの材料を、生物は食事(エサ)で賄っています。
メダカのエサの栄養素にも気を配りたいですね。
おわりに
メダカ飼育について書いていると、何度も「光」「温度」というワードに引っ掛かります。それぐらい大切ということです。
この光と温度のバランスにも、最適解があることでしょう。
里山はそこまでしませんが、興味があるならトコトン調べてみるのも良いかも知れませんね。