挨拶の一文のネタにつまり出した里山です。(←コレのことね)
メチレンブルーでの薬浴を終えたメダカちゃんは、今だ以前のように泳げず。ふわ~ふわ~としている状態です。糞の色も良くありません。
弱々しくはありますが、一応は元気(?)です。
――このメダカを今後どうするのか?
ここ数日、ずっと考えていたのですが、今朝になって答えがストンと落ちて来ました。
戻らないモノ
病気が治ったら全部元通り、そんなことを考えていました。しかし、この前提が間違っていたんですね。
例え病が治っても、以前と同じに戻るとは限らないのです。
ヒトで言えば、大病や事故後の後遺症でしょうか。元通りの、生活に何の支障も無い身体に戻る人もいれば、そうではない人もいます。
受け入れられるか
人の場合、自身の症状を受け入れるというのは、かなりの葛藤を伴うものです。
メダカの場合はヒトのような自我は存在していないでしょうから、内面(精神的なもの)の葛藤は無いでしょう。ですが、以前のように動かない身体を、何処かで「おかしい」と感じているかも知れません。
周囲が一変する
動きの鈍ったメダカにとって、周囲の動くもの全てが「恐怖」だと思います。逃げられないのですから。
飼育下なので他の生物の犠牲になることが無いだけで、自然界だったらとっくに死んでいると思います。
以前の姿に拘るな
ここ数日の里山の悩みは、このメダカをどうするか?でした。
薬浴を終え、普通の飼育水での生活に戻しはしたものの、一向に泳げるようになりません。これでは仲間のことへ戻すことはおろか、広い場所に移すことも出来ません。
狭いカップの中でふわ~ふわ~と漂っている姿に、思わず「うーん……」とうなっていました。
コミュニケーション!
俊敏に動くことは出来くとも、メダカはきちんと里山に反応していました。
顔を近付ければ胸ビレをパタパタ。驚いて逃げるわけでもなく、怖がっているでもなく、とりあえず反応があります。
――メダカってヒトを判別出来るのかな?
そんなことを思いつつ、メダカをじーっと見ていた時、悩んでいたことへの答えがポンっと落ちて来たのです。
「ただ一緒に暮らせば良いのか。」
例えば、水槽へ戻さないといけないだとか、泳げないのは可哀想とか、難しくゴチャゴチャと里山が勝手に考え過ぎていたのです。
別に泳げなくなっても、メダカに変わりは無いのです。
100均の計量カップの中に漂うメダカは、今の自分の境遇を受け入れているようにも見えました。里山があれこれと一人上手をしていただけだったのです。
おわりに
泳げないならメダカなら、泳げないなりに、それなりの飼育をすれば良いだけなのです。どれだけ心配しようが気にかけようが、メダカは変化しないのですから。