メダカ大好き里山です。
とある日のこと。水面を奇妙な生物が泳いでいるのを発見。調べてみると「スネール」と言われる生き物のようでした。
最初は何とも思わず、寧ろ「タニシの代わりになるんじゃ……?」と淡い期待すら抱いていました。結果は悲惨なことに。
スネールとは何か
スネールとは水槽に現れる予期せぬ侵入者(貝)の総称です。
・サカマキガイ
・モノアライガイ
・ヒラマキガイ
・コザラガイ
などが、あげられます。サカマキガイとモノアラガイは殻が左巻きか右巻きかの違いがあるらしいですが、類は一緒の様子。
ほぼ全部が水槽にわきました。
最初に気がついたのがコザラガイです。
水槽のあちこちに小さなよくわからない生き物がついていたので、調べてみたらコザラガイという生き物でした。
コザラガイは特に目立つこともなく、何か害があるでもなく、あまり気になりませんでした。
次に気づいたのがサカマキガイです。水面を泳いでいました。
メダカを襲うことも無く、苔取りもしてくれるとのことだったので、タニシの代用にしようくらいに考えていました。ですが、その増殖力にビックリ。最初はたった2匹しか見かけなかったのにあれよあれよと増え、いつの間にか水槽に目をやれば必ず何処かしらにいる状態に。
あまりにも増え過ぎて気持ち悪くなりました。まさに水中のゴキブリ!見つけ次第始末することにしました。
それから少し後です。
水槽内に赤っぽい、見慣れない物体を発見。何だろうと調べてみたらレッドラムズホーン(ヒラマキガイの一種)でした。
こちらは先に発見した2種とは違い、商品として売られています。商品化=価値があるということですし、見た目も綺麗なことから「放っておくか。」となったんですが、知らない間に増えて行く様が気持ち悪く、サカマキガイ同様始末することとなりました。
スネールの侵入経路
多くの場合、購入した生体(水草など)にスネールが付着しており、それが水槽に持ち込まれる形で発生します。
一度でも発生させてしまうと完全な駆除は難しいです。サカマキガイは雌雄同体のため、二匹いれば確実に増えます。1~2日置きにゼリー状の卵を何十個と産み付けるので、増殖スピードはすさまじいものがあります。
写真中央、水滴のように見えるのが卵です。
更にサカマキガイは水質がアルカリ性に、硬度が高くなるにつれ増殖スピードが増します。水槽内の状況によっては、爆発的に増えてしまいます。
水草を買う時は、店の水槽を隅々まで見る
店頭で水草を購入する場合、水草だけではなく水槽内の状況も確認します。もしスネールを多く見かけるようであれば、水槽内の水草にも産卵していると思って間違いありません。
私の場合はホームセンターで購入した水草がスネール発生源です。その時に姿は確認出来なかったので、気づかないくらいの稚貝であったか卵の状態だったんでしょう。後日、水草コーナーの水槽を注意して見てみると、スネールがどの水草水槽にも住んでいました。(担当者が変わったのか、現在は状況がより酷くなっています。二度とそこでは買いません。)
スネール駆除の必要性は?
これは管理者の判断が全てです。
コケ取り要員として共存させるのか、景観を考えて駆除をするのか。スネールが生体に大きな害をもたらすわけではないので、「お好みで」といった感じです。
水草の手入れが駆除に繋がった
私は「スネール駆除」を選択したので、見かけ次第始末しています。本体を始末するのはもちろんですが、水草の手入れが、結果、駆除に繋がります。
なぜなら、スネールが枯れかけの水草に卵を産み付けるからです。ホテイアオイの枯れかけた葉の裏や、マツモの老化部分や弱って色が変わっている所などは、よく見ると卵がついています。それごと切ってポイっとすれば、一度に何十匹も駆除したことになります。
卵を意識して水草メンテを行うようになってから、水槽内のスネールは激減しました。
まとめ
・スネールはいつの間にか水槽に発生する貝類の総称
・弱酸性の軟水では増殖し難いが、その逆では増殖し易くなる
・水槽の条件によっては苔取り要員として期待が出来る
・他の生体に害を与える可能性は低い
・そこまで目の仇にする存在ではないので、駆除するかしないかは水槽管理者次第
・完全に駆除したいなら水槽をリセットする
水槽リセットのデメリットも知っておく
水槽をリセットするということは、「1つの世界を壊す」ことを意味します。スネールだけではなく、繁殖していた有益なバクテリアも全て死にます。
生物濾過の出来た環境を失うということです。
更に悪いことに、スネールはある程度の乾燥には耐えるので、リセット後の洗浄や消毒が不十分ですと、知らない間に復活していることもあります。
バクテリアのよく繁殖した飼育水を作るには、最低でも2ヶ月はかかります。リセットする際は、よ~く考えて下さいね。