猪肉を頂き、ご機嫌な里山です。
失神していたメダカですが、元気になったので元の水槽に戻しました。
決行したのは晴天の日の昼です。水温が上がってからの移動となりました。
室内から冬の屋外へと出すので心配は心配でしたが、太陽の助けを借り、無事に移し替えることが出来ました。
その際に見た光景が何とも素敵な感じがし、今回の記事を書くことに。
メダカに仲間意識ってあると思いますか?
見つめ合う瞳
室内で保護していた失神メダカちゃん。別に病気ではないので保護当日には既に元通りになっていました。
心配だったのでしばらく一緒に過ごしていたのですが、特に問題も見当たりません。
小さな透明容器に移し替え、外の水槽へと向かいました。
温度合わせの際、それは起きた
室内に置いていたメダカを、外の冷たい水へポイっとは出来ません。温度合わせのため、しばらく水槽へ容器を浮かべておくことに。
一旦室内に戻り、20分くらい経って様子を見に来たところ、メダカを入れた容器の周りに、水槽内のメダカが集まっていました。
容器を取り囲むように、メダカたちが集まっています。
まるで中のメダカに話しかけているような素敵な光景に、急いでカメラを取りに戻りました。
一枚の板を隔てて……
「そこで何してるの?」
「どうして出て来ないの?」
そんな会話をしているようでした。
単純に興味津々で寄って来ただけかも知れませんが、それだけじゃないようにも思えました。
魚類の知能
――メダカ(魚類)にそこまでの知能があるのか?
疑問に思って調べてみると、科学的に魚の知能についての検証をし、論文を発表した人物がいました。
シドニー大学准教授のカラム・ブラウン氏です。(※肩書きは論文発表当時のもの)
ブラウン氏の論文「魚の知能、知覚力と倫理学」は、2014年の6月の『Animal Cognition(動物の知覚)』に掲載されました。
この情報を扱っていた記事によりますと「魚には自然認識能力(量を認識する能力を含む)や、痛みを知覚・経験する能力がある」とのことでした。(→該当記事へ)
ヒトのように特化したコミュニケーション能力は無くとも、メダカがある種のコミュニケーション方法を獲得していても不思議ではありません。
同じ時を過ごしている
今回のメダカたちに限って言えば、付着糸で団子状になった卵から生まれ、ずっと一緒に育って来た仲間です。
かなり深い縁のある仲間と思います。
この子たちだけで通じ合う何かがあったとしても、里山は違和感を感じません。「ああ、そうだろうね」と思うことでしょう。
おわりに
本当にメダカたちが通じ合っているかは、何度も実験し検証しないとわかりません。
通じ合っていたらそれはそれで素敵なことではないでしょうか?
室内で飼育しているチビ助たちも、水の中でヒトにはわからない会話をしているかも知れませんね。毎日追いかけっこしたり、何だかんだ楽しそうです。
ヒトにはわからない、メダカだけのコミュニケーション。里山はあると思います。
背曲がりちゃんも里帰り
別名ロングフンメダカ(笑)も、水槽に戻しました。
次回の繁殖は親を選別し、決まったペアからしか採卵しないことにしたので、隔離しておく必要がなくなったからです。
今のところ再発もありませんし、良好な状態を保っています。
やはり仲間と一緒が落ち着くみたいで、のんびーり過ごしています。