メダカの婚姻色と網膜―太陽のサイクルで生きることは自然なことです。年中繁殖させられるメダカたちに疑問を投げかける。

メダカ百華が面白過ぎると感じている里山です。

今から何日前でしょうか?職場のおっさんから「今朝、メダカちゃんのニュースやってたよ。」と情報を頂いていたのですが、調べないまま……。

ニュースの内容はこうです。

――メダカの網膜は夏と冬では感じる色が違う

今日はメダカの網膜と婚姻色の話です。

婚姻色とは

繁殖期を迎えたメダカのオスには、背ビレや尻ビレに独特な色が現れます。これは婚姻色と言って、メスを引き付けるための色です。(→参考サイトへ)

某日のおっさんの話はこうでした。

「朝メダカちゃんのニュースやってたよ。メダカって夏と冬で網膜で感じる色が違うんだって。だから婚姻色の見え方も違うみたい。」

確かに違う網膜の細胞

勤務中でしたので、後で調べてみようと思い、そのまま。

やや時間は経過してしまいましたが、調べてみると「メダカの網膜は季節によって光に対する応答性が異なる。よって婚姻色の見え方も季節によって異なる可能性がある。」との結果に。

やはりメダカは夏の生物(風物詩)なのだと思った瞬間でした。

メダカの網膜と季節

結論から言うと、夏のメダカと冬のメダカでは、「光に対する感受性」が異なります。

夏のメダカ

光を避ける傾向があります。(負の走行性)

よって、光に対する感受性が高いことがわかります。光を感じなければ逃げる必要はありませんからね。

夏のメダカの網膜にはオプシン(光の感受性に関わる細胞)の発現が上昇することより、光(色)に対する感受性が高くなります。

光(色)がよくわかるということは、婚姻色もよくわかるということです。

冬のメダカ

夏の逆です。オプシンの発現は低下、光に対する感受性が低下します。よって婚姻色を発している異性メダカに対しても、反応は薄め。

負の走行性も見られません。

生産コストを控える

冬のメダカはとにかくじっとしています。無駄な消費を抑え、生きることに全てを費やしているからです。

光に対する感受性を下げることは、即ち、オプシンを含む様々な遺伝子(タンパク質)の発現を控えていることになります。

実に理に適った行動と言えるでしょう。(→参考サイトへ)

太陽とメダカ

メダカの行動は地球の動きと連動しています。太陽の光と深く結び付いています。

元来、生物とはそういうものです。太陽系の惑星である地球で進化を遂げて来たのですから、公転と自転のサイクルで生きているのが「普通」なのです。

まとめ

・メダカは夏と冬で光の感受性が異なる

・夏は光に敏感であり、冬はその逆である

・婚姻色に反応するのは、網膜のオプシンの働きによる

・オプシンを欠いたメダカは婚姻色に反応しない(=冬は反応しない=繁殖に向かない)

メダカ愛好家として思うこと

メダカの網膜は夏と冬で光の感じ方が違うということがわかりました。夏は毎日のように繁殖に勤しみ、冬は生命維持を優先にするというのがメダカの生き方です。

――そのサイクルを曲げ、春夏秋冬無くしてメダカを飼育することは果たして……

何時もメダカたちは里山に疑問を投げかけてきます。無知で無学の里山には適切な答えを返すことが出来ないのですが、それでも、とても大切なことを質問されているのはよくわかります。

メダカの楽しみ方(付き合い方)は観賞だけではないと思うのです。