メダカの死因に頭を悩ます里山です。
今朝方、コスモ水槽で1匹のメダカが死んでいるのを発見しました。
実はこの水槽、2日程前にも1匹メダカが死んでいます。アオウキクサがかなり繁殖していたので、その時は「水草に絡まったか何かしたのだろう」と、軽く考えていました。
しかし立て続けに死なれてしまうと、流石に「ん?」と疑問に思います。
死骸を掬ってよく見てみると、今までみたことのない何かが付着していました。
今回の記事にはメダカの亡骸が未修正で出て来ます。記事の内容上、そうせざる得ませんでした。閲覧は自己責任でお願いします。
立体的な何か
アオウキクサに紛れて浮かぶメダカの亡骸を網で掬いました。
メダカを何匹も飼っていると、「死」も身近なものになってきます。哀れみや残念な気持ちもありませんし、亡骸を気持ち悪いとも思いません。極めて作業的にメダカの亡骸を掬いました。
この水槽では2日前にも死メダカを出しています。ウキクサ類が水面を覆っていたので、それが原因かな?と疑っていました。
ですが、掬い上げた亡骸を見て、その認識が間違いであることに気付きました。
「……コレ、もしかしてヤバい系じゃない?」
死んだメダカの体表には、何か立体的な物が付着していました。
朝、慌しい中でのひとコマです。出勤時間が迫る中、画像だけも残そうとデジカメを手にしました。
解剖して細部も見たかったのですが、とにかく時間がありません。帰宅後の解剖のために亡骸を冷蔵保存する気にはなれず、そのままベランダの鉢へ土葬しました。
出血痕のような膨らみ
内出血のように見えますが、この痕は立体的であり、メダカの体表が盛り上がっているのがわかります。外部から何かが付着しているようです。
角度を変えて背の方から見てみると、やはり出血痕らしきものがあります。ただし、こちらは立体ではなく、皮下出血のような感じです。
鰓はぷくっと外側に向かって膨らんでいるように見えます。
昨日は生きていたこと、発見した時間帯が朝であったことから、死亡は夜の内でしょう。
思い返してみても原因が思い当たりません。昨日の夕方、水槽を覗いた時には、1匹も弱った感のする子はいなかったのです。
体表の変化とメダカの病
体表の膨らみを見て一番最初に疑ったのが寄生虫でした。
メダカの病気には何種類かあって、その中には体表に変化が現れる病気も幾つか存在します。有名なのは「白点病」や「綿かぶり病」です。その名のまま、体表に白点が表れたり、もやっとした白い綿に覆われたようになる病気です。
今回は、その何れとも違っていました。
疑いの眼差し
寄生虫を疑い実際に調べたところ、メダカに付く寄生虫はけっこういました。センチュウ、イカリムシ、イクチオフチリウス、ミズダニ、フジタイなどなど。
複数ある中、今回の件で「怪しい」と思ったのがウオジラミです。
長くなりそうなので、明日続きを書いていきます。
コメント
メダカも野外でかなり寄生虫が報告されていて、以前どこの学会誌だったか検索しようとしたら、ここがすぐヒットしました。
2017年の夏ですから既に原因解明されているかもしれませんね。体表に糜爛も見れますし、鰭も多少傷んでいるように見えますが。あと死後それ程時間が経っていないのに鰓も貧血気味のように見えましたが、夏の高温時を考えると可能性のあるのが『カラムナリス』でしょうか。
植物も入れていて、ドカッと死にもしていないので亜硝酸中毒のようなことはありませんし、ポロポロ斃死する場合、『鰓ぐされ』、『鰭ぐされ』とかの原因菌と同じ『カラムナリス』が疑われるのではないでしょうか? 高水温時淡水魚ではよく見られる病気です。水温が20℃を切ってくると落ち着くと思います。水温が下がってくると、他魚種ではビブリオ菌とかに感染するケースがよくありますが、メダカではビブリオは見られないようですね。2年目の後半オークションで導入してから以降、我が家ではカラムナリスが定着したようです。塩分があると育成しないようなので、海水魚では見られません。冨栄養、高水温でよく繁殖し、魚にストレスがかかると発症しやすいようです。
二フルスチレン酸ナトリウム(商品名エルバージュで有名)で比較的簡単に予防できると思いますが。食塩も併用すると効果が上がるかもしれませんが、我が家ではニフルスチレン酸単用薬浴にしています。貧血症状が見れるときは、飼料を控えめにしないと酸素が十分取り込めなくて酸欠症状で給餌後斃死が増えるケースもあります。私もメダカ自体はまだ3年ですが、一昨年亜硝酸中毒、昨年はカラムナリス病と勉強になりました。今のところこの二つをクリアすれば、メダカでは寄生虫以外あまり怖いことはないと思っています。いま1リットル当たり3尾か4尾(時に5尾)エアレーション、濾過装置なしでマツモなどの水草を入れてpH6.5程度で飼育するのが一番かなと思っています。これくらいが水もグリーンにならず透明感を保って安定し、魚も落ち着いているようです。初年度の時よりバランスが取れているときは、糞の清掃で減った分、蒸発した分の足し水程度で、上手くいけば真夏も含め水替えは半年以上しません。つまり春ころから初冬まで足し水のみ。多量の水替えをするのは、調子が悪くなってきたときのみ。ただ、注意しているのは、餌食いがいいときpHが下がって6を切らないようにすることと増えた水草を除去することくらいですね。
オークションで知り合ったメダカ飼育歴10年になるようなベテランの方に伺っても、時々原因不明で大量に死んでしまうことがあるということで、どうやら死因は『亜硝酸中毒』と『カラムナリス』のように思います。
バラの香り大好きさんへ
コメント有難うございます!
とってもお詳しいですね(・・;)日々、メダカと真剣に向き合い、大切にされているのだと思います。
メダカたちが病気になってしまったり、死んでしまった時はいつも以上に時間をかけて観察しますが、それでもわからないことの方が多いです。こういったコメントを頂けると、自分自身も勉強になりますし、ここに来て閲覧される方にもプラスになります。有難うございます(^^)