メダカの体色は遺伝する。学生時代を振り返り、メンデルに思いを馳せろ

メダカ大好き里山です。

突然ですが問題です。

黒メダカ(BBRR)と緋メダカ(bbRR)に子ども(F1)が生まれました。体色は何色でしょう?

メダカの体色はメンデルの法則に従う

学生時代、生物の時間に出てきたアイツ。9:3:3:1を覚えさせられたアイツ。

そう、メンデルの法則です。メダカの体色はメンデルの法則に従うということがわかっています。

メンデルの法則とは

19世紀の学者グレゴール・メンデルが報告した遺伝に関する法則。エンドウマメを使った実験は有名で、生物の教科書にも載っています。

メンデルの法則は以下の3つです。

優性の法則

遺伝子には形質の現れ易いものと現れ難いものが存在します。前者を優性、後者を劣性と言います。

仮に優性の黒(BB)、劣性の黒(bb)とした場合、この両者の間に出来た子は全てBbであり、Bの特徴を引き継ぐこととなります。Bがbよりも優性となるためです。

ちなみに、この表面上に現れる違いを表現型と言います。

分離の法則

遺伝子Bbは、遺伝する際「B」と「b」とに分離します。

独立の法則

遺伝子はそれぞれ独立しており、どのように配偶子に分配されるかは各々であるというもの。

わかり難いのでBbという遺伝子型で説明します。

Bbは「B」と「b」という遺伝子として、各々別の場所へ分配されます。「B」と「b」は互いに独立しているので、それぞれが分配される先も異なるということです。

メダカの体色を求めて

ここで冒頭の問題を解いてみます。

黒メダカの遺伝子はBBRRです。緋メダカの遺伝子はbbRRです。Bは黒の優性遺伝子、bは劣性遺伝子です。同様にRは黄色の優性遺伝子であり、rは劣性遺伝子です。

では、黒メダカ(BBRR)と緋メダカ(bbRR)を掛け合わせてみましょう。

遺伝子BBRRとbbRRは分離の法則に従い、遺伝する時は「BR」と「bR」とに分離、ひとつひとつが独立した遺伝子として、それぞれ異なった行き先に分配されます。

生まれてきた子ども(F1)の遺伝子型はBbRRとなります。

黄色Rに関しては、どちらも優性ですから変化はありません。ですがBはbに対して優性です。従って、生まれて来る子どもは全て黒メダカということになります。

複雑になるのはF2(二代目)から

黒メダカ(BBRR)と緋メダカ(bbRR)の子ども(F1)は黒メダカ(BbRR)です。

このF1同士を掛け合わせてみると……

BbRR × BbRR = BBRR(1)、BbRR(2)、bbRR(1)

Bはbよりも優性となるため、黒メダカが3に対し、緋メダカが1の割合となります。

黒メダカ(BBRR)に掛け合わせるメダカが白メダカ(bbrr)になり、F1、F2と進むと話は少し複雑になります。

更にBは黒斑の「B’」があり、rには色の薄いrd(dはrの右上に表記されるが、画面では出せないのでrdと表記してあります。)も存在するので、もっと複雑になっていきます。色消し因子(ci)や色素異常(cm、de他)もあるので本当に複雑です。

自分だけの色を作りたい人は

メダカの体色はメンデルの法則に従います。自分だけのオリジナルカラーを作り商品化しようと思うなら、法則の熟知は必須です。

何となく自分の色を楽しみたい人は、学生時代を振り返りながらメンデルの法則をぼんやり思い出してみてください。懐かしさも加わり結構楽しいですよ。

おわりに

自分のオリジナルカラーを作るというのは、飼育者なら一度は憧れることと思います。私自身が「オリジナルを作る!」と燃えていました。(笑)

しかし、飼育スペースや時間を考えると非現実的かな?と。

そんな頃です。メダカ好きのおっさんから幹之とコスモを頂いたのは。

このおっさんの庭は一面メダカ水槽だらけです。オリジナルを作るため、子どもを沢山増やした結果です。自分だけでは捌ききれず、かと言って捨てるわけにもいかず、定期的に業者さんの所へ持って行ってるとのことでした。

私には無理だな~とつくづく思いました。

もし自分だけの色を作りたいのなら、飼育スペースの確保をお忘れなく!