朝からカメラ小僧になっていた里山です。
病気メダカ、無事に峠を越しました。このまま室内でリハビリを続ければ、春には仲間と合流可能でしょう。
薬浴を用いた初めての治療だったのですが、無事に治って良かったです。
うんこの観察
はい、うんこです。うんこ(糞)というのは、本当に大切ですね。貴重な情報源であると思うのです。
病気メダカの状態と糞の様子が驚くくらいに連動していて、とても勉強になりました。
病気直後の様子と糞
・ヨレヨレと、ただ水面を漂う
・自力で泳ぐことが困難であり、潜ることも出来ない
・ヒレが閉じてしまっている
・白く細長い糞を垂らす
保護した時のメダカの状態は上記の通り。メチレンブルーで薬浴した時も状況はほぼ変化無し。
頭部を覆っていたモヤモヤが消失したので薬浴を終了。水に移した時も特に変化が無く、メチレンブルーに染まった細い糞を出していました。
一変した朝の糞
今朝、病気メダカを見て一番驚いたのは、その糞の形状でした。黒っぽく太めの糞をしていたのです。
前日に食べたミジンコが消化されたのでしょうか?
糞の変化に気付くと同時に、メダカの体調が良くなっているのが、はっきりとわかりました。
↓昨日撮影したもの。黒く太い部分は未だありません。
一晩経つと、そこには……
透明で色が無い部分が、弱っていた時からずっと付いていた部分です。
黒く太い部分は夜中に出たと思われます。消化されたミジンコが出て来たのでしょうか?糞の形状が全く違いますね。
糞の状態は腸(消化器系)の良し悪しでもあります。
良い糞が出せる=内臓の調子が良くなったのだと思います。内臓と肉体は密接に関わっていますから、メダカの動きにキレが出始めたのも頷けます。
潜ったままで
保護してからずっと、病気メダカは潜ることが出来ず、プカプカと漂っているだけでした。
潜ったとしても、その位置で体をキープすることが出来ず、ふわ~っと自然に浮いてしまうのです。健康なメダカが簡単にやってのけれる動作が、ずっと出来ませんでした。
ところが今朝は……?!
カップの下の方に潜り、そのままの状態をキープ。今までのように浮力で浮いて来る感じではなく、浮く時は自らの力で浮かび上がって来ました。
酷く悪い状態を見ていたので、その違いに思わず「やったー!泳げるようになった!」と声をあげてしまいました。
時間と共に良くなる動き
夕方、帰宅してみると……
底でじっとしていました。しっかりと位置をキープ出来ています。朝よりも一段と力強い感じがしました。
薬浴による病原菌の除去、一定期間の絶食による体内浄化、活餌(新鮮なエサ)によるエネルギー補給。この3つが相まって、メダカに元の気が戻ったようです。
ヒトの病気治療と何ら変わりありませんね!
弱った生物は食を断つ
自らの体が弱った状態であるのに、バクバクとエサを食べる生物を、里山は今の今まで見たことがありません。
無理してでも食事を摂る(食べさせられる)のはヒトくらいなもので、イヌやネコも体調を崩すと自ら食べなくなります。
食事によって無駄なエネルギーを消費することなく、自然治癒力による治療に専念をしているのです。
おわりに
小さなメダカに宿る大きな生命力に感動しました。病気を通じ、またひとつ勉強させてもらいました。
飼育していると様々な場面に出くわしますが、どれもこれも勉強ですね~。