メダカとおっさんたちが大好きな里山です。
「ウチのメダカは今年子ども産まなかったのかなぁ……。増えずに減ってる気がする。」
そんなことを言われたのは、つい先日でしょうか。
職場のおっさんとメダカについて話していた時のことです。何でも、メダカたちが増えず、逆に減っていっているのだとか。
おっさんから話を聞いて、「そりゃ増えんわっw」と草を生やした里山。
今回はおっさんの飼育状況をもとに、一緒に考えていきましょう!
メダカの飼育環境
おっさん宅のメダカの飼育環境は……
・100ℓは入りそうな睡蓮鉢で飼育
・エサは1日1回
・野鳥からの被害を防ぐため、網をかけている
・使用水草はホテイアオイ
・底土には赤玉土を使用
・メダカの数は繁殖には不自由しない程度(正確な数を聞いていませんが、数はいます)
・特に水草のチェック等はせず、基本は放置
こんな感じです。
さて、今年の夏にメダカのチビが誕生しなかったと言うおっさん。問題は何処にあると思いますか?!
達人を目指すなら
よそ様の飼育ケースを聞いて、的確なアドバイスが出来るというのもメダカ達人の条件かと思います。他人に教えるためには、自身がそのことを熟知していないとならないからです。
今回もフムフムとお話を聞き、里山なりの答えを出してみました。
問題点は複数か?
話を聞いていて、気になったことが幾つかあります。
決定的なものは1つでしたが、他もメダカ飼育にはどうかな?と思う事柄でしたので、少し細かく見ていきます。
100ℓの睡蓮鉢
横に広いというより、深さがある鉢のようでした。
メダカの飼育に深過ぎる容器は向かないと思います。彼らが生活している環境は、流れの緩やかな比較的浅い場所だからです。
深い=ダメでは無いのですが、住み辛いのではないでしょうか。
上から覗いた時、底の様子がはっきりとわからないくらいに深い物は不向きかと思います。
網と遮光性
野鳥対策の網が日光を遮るようであれば要注意。日陰に置かれたメダカは産卵し難くなるからです。
――何故か?
このブログでしつこく取り上げていますが、メダカの産卵は光に依存しているからです。
エサの回数
春秋なら良いですが、夏に朝1回(食べ切る程度)は、ちょっと少ないかなぁ。繁殖させる予定も無く、大きくさせたくもないのならOKですが。
繁殖の時期は沢山エサを欲しがります。それだけ、産卵にはエネルギーが必要であるからです。
必要最低限のエサしか与えなければ、繁殖に回すエネルギーが不足してしまいます。
決定打は水草チェックでは?
産み落とされた卵は、その瞬間から親メダカたちのエサとなります。卵が産みつけられた水草を隔離しなければ、先ず増えてはいかないでしょう。
孵化する前に親メダカに食べ尽くされてしまいます。仮に孵化したとしても、見つかったら即食べられます。
一日1回というエサの間隔であれば、卵が食べられる確率は上昇することでしょう。親メダカの空腹期間が長くなるためです。
メスの抱卵を確認したのであれば、水草のチェックはしましょう。卵を産み付けている可能性があるからです。
おわりに
誰だって最初は「初心者」なんですよね。わからなくて当然なんです。自分自身が通って来た道ですね。
メダカ飼育について質問された時は「神様からの宿題」と思い、出来る限り親切に解り易く答えるように勤めています。
来年、おっさんから「メダカのチビが産まれたよ!」の報告が聞けると良いな。
コメント
聞いた話からの推測と分析。
初心者で放任主義の私には、参考になりました!
ありがとうございました。
ジークさんへ
是非、来年はメダカちゃんのパパ(笑)になって下さいね。
多分ですが、来夏は何事も無く産卵すると思います。問題はその後で、秋くらいから老化を感じ始めますよ。(メダカの寿命は約1年なので)
おっさんから頂戴した幹之たちも、すっかり老け込んでしまいました。体色に鮮やかさが無く、エサもあまり食べません。冬が越せるかな?と若干心配です。