メダカの水換えをした里山です。
水草メンテのついでに、チビ専用水槽の内1つを掃除しました。
準備していたプラケースに水槽の水を移し、中にいたチビたちも全て外に出して行きます。調度良かったので、青幹之から出た白幹之をじっくり見てみることにしました。
ベースは意外と地味だった
全体的な表現は白にも関わらず、尾には保護色。背ビレ周囲には青の光が出始めていて、面白い成長をしているなと思っていたチビたち。
プラケースに移してみると、色が消えてしまいました。
……本当に色が無い。
この子たちの親もプラケース(白い容器など)に移動させると色が消えてしまいます。幹之だけじゃありません。コスモたちも白っぽく変化します。
保護色の関係です。
身を守るための機能
メダカは身体が小さく、体力もそんなにありません。生き延びるためには外敵に見つからないに越したことはありません。
保護色はメダカの身を守るための機能です。
周囲に同調した色でいるのと、馴染まない目立つ色とでは、どちらが外敵に見つかり易いでしょうか?考えるまでも無く後者ですよね。
メダカは自身の周囲の状況を判断し、暗い場所では黒っぽく、明るい場所では白っぽく自らの色を変化させているのです。
光が関係している
保護色の変化は暗闇では起こりません。これは、メダカが目から入る光の量で体色を変化させるためです。
メダカは入射光と反射光によって、周囲の明暗を判断しています。
入射光とは
背中側から入って来る光、要は(水槽の開口部などから)直接差して来る光のことです。
反射光とは
底面から反射した光のことです。
光の比で明暗を判断
入射光>反射光の場合は底は暗い、入射光<反射光の場合は底は明るいと判断しているようです。
《暗いと感じる》
光はいっぱい入って来るけれど、あまり反射しない。
《明るいと感じる》
直接入って来る光より、底からの反射の方が強い。
メダカを美しく見せるために
暗い色合いの器に入れたり、水槽の周囲に暗い色の紙をあてるなどをすると、よりハッキリとしたメダカの色を楽しむことが出来ます。
ちょっとした色の変化であっても、印象は随分と異なるものです。
展示会への出品を目標にしているのなら、「見せ方」がとても重要になって来ると思います。
展示会場にはヒントが一杯
展示会の作品を見ていて、こう感じました。
・メダカ+レイアウトで、1つの作品となっているもの
・メダカそのものを作品として、より美しく見せる工夫がしてあるもの
この2つがあるのではないかと。
メダカ+レイアウトで1つの作品
全部で1つの作品となっていて、「楽しい」「可愛い」といった感じがします。
メダカそのものが作品
バックが黒の水槽にメダカが泳いでいるだけなのですが、とても人の目を惹きます。特徴的な色や形を、より美しく見える状態で見せているためです。
保護色の特性を知った上で、「自分がどうメダカを楽しみたいか」が水槽作りのヒントになると思います。
おわりに
チビたちを近い内に黒い器に移してみようかなと考えています。
そうすることで、より彼らの色がはっきりとし、観賞魚としてのメダカを楽しむことが出来そうだからです。