永遠の初心者、里山です。
星河の産卵が止まりました。「おかしいな」と思い始めたのは26日。前日には順調な様子を記事で上げたばかりだったのですが。
27日には「やっぱり産んでないな」と、メスの抱卵が止まってしまったことを確認しました。もちろん今日も産んでいません。
さて、理由は何か?検証して行くことにします。
メダカの管理環境
先ず、星河がどのような状態で管理されているかを見て行きます。
室内の水槽で加温
ヒーターで常時26℃に設定された室内水槽で飼育されています。エサやりや足し水をする際に水温計で水温チェックをしています。
気温が下がると室温も下がるため、それに伴い水温が1℃~2℃は変化しますが、すぐヒーターが反応。屋外水槽のような水温になることは絶対ありません。
逆にメダカがのぼせてしまうような30℃近い水温にもなることはありません。
エサの回数と内容
1回に食べ切れる量を、日に3~4回与えています。なるべく活動量の多い日中に与え、夜中に消化不良を起こさない様、暗くなってからのエサやりは控えています。
与えているのは人工餌(顆粒)を2種、乾燥イトミミズ、活タマミジンコです。
タマミジンコは繁殖具合により供給量が左右されるため、常のエサではなく、週に2回程度のご馳走ポジション。主は人工餌で、補助的に乾燥イトミミズを少量与えています。
照明と照射時間
LEDが主な光源です。朝夕の暗い時はほぼLEDの光のみ。昼は窓から差し込む陽光で、LED単体の時の明るさよりも、かなり明るい感じになります。
LED照射時間は15~17時間です。
産卵条件と飼育環境
メダカの産卵条件は……
・適度な水温(18℃~26℃前後)
・13時間以上の日照時間
・十分な栄養
上記3つです。
星河の飼育環境と照らし合わせてみます。
水温は常時26℃設定
ヒーターによる管理で、水温はメダカの活動に適した温度に保たれています。
照明がついている時間は長い
1日15時間以上はライトがついたままの状態です。一定時間暗くする(夜を作る)ため、夜中には消してしまいますが、里山が活動している時間は明るいままです。
やり過ぎてるくらい?
エサは十分に与えています。プクプクと太った体型からもわかります。
条件は満たしている!
ご覧の通り、産卵の条件は全て満たしているのです。だから今まで星河たちは産卵をしていたんです。
――それが何故止まったのか?
鍵となるのは異変に気付いた26日前後です。記憶を辿ってみると……
「もしかして?!」
思い当たる節がありました。
生活リズムの変化
日照時間(LED点灯時間)は変わらず15時間以上なのですが、点灯と消灯の時間が、ある日を境に変わりました。
1月25日です。
この日から点灯・消灯が5時間程前にズレました。
時差ボケと時間
時差ボケをご存知でしょうか?異国へ旅立ったことがある人は経験があるかも知れませんね。
数時間以上の時差がある地域間を短時間で移動した際に起こる心身の不調を、称して「時差ボケ」と言います。
この時差ボケ、時差が5時間以上ある地域に急速移動すると起こり易くなるそうです。(→参照サイトへ)
異国へ旅立ったのと一緒!
星河たちの生活は、里山のせいで1日5時間のズレが生じることとなりました。しかも急に、です。
これは今までと5時間の時差がある地域へ運ばれたのと同じこと。
しかも、この時、水槽掃除までされています。
まさに「新しい環境、新しい時間での暮らし」です。ちょっと細めの糞をしているメダカをちょいちょい見ていたので「何だろう?」と思っていたんですが、納得。
慣れれば戻るのか?
時差ボケで産卵しなくなったというのは、あくまで仮説です。環境を検証した結果、これが疑わしいな……という段階。
しばらく様子を見て、メダカたちが産卵を再開するようであれば時差ボケ説が濃厚でしょうし、そうでなければまた原因を探らねばなりません。
メダカの生活も、毎日観察してるといろいろありますね。
おわりに
――条件を満たしているのに産卵しない
もしそういった場面に出くわしたら、今一度メダカを取り巻く環境を検証してみて下さい。今回のように何かヒントになるものが見つかるはずです。
さて、星河たちは今後どうなるのやら?
コメント
里山さんの室内メダカさん「エサは十分に与えています。プクプクと太った体型からもわかります」・・・解ります。
うちの室内メダカもデブデブです。
濾過も加温もしてないため、水質悪化を恐れてほぼタマミジンコが主食です。
暖かくなって屋外に出すまで大丈夫か心配です。
杉山さんへ
コメント有り難うございます。
濾過無し水槽は水質の悪化が心配になりますよね。タマ子が主食になるの、わかります!私の家でも濾過無し組はエサの回数を調整し、あまり水が汚れないように注意しています。
濾過装置があるから大丈夫というものでもないのですが、安心感はやはり違いますね。
早く暖かくなって欲しいですね~。ささっとメダカたちを解放したいです。
まさかの時差ボケとは、、、
意外にデリケートなんですね!
ジークさんへ
コメント有り難うございます。
メダカに限らず、体内時計を持っている生物は敏感なんじゃないかと思います。それが生死を分けることもありますから。