白点病とは何ぞや?金魚やメダカなどの淡水魚全般が罹る白点病について調べてみた。

ミジンコの尻を追いかける里山です。

先日の記事の質問者さんから追伸が届きました。

真っ赤なタマ子に心ときめかす里山です。 先日読者さんから質問メールを頂戴しました。本人には既にメールにてお返事したので...

購入したメダカが白点病を患っていたそうです。なるほど、そりゃ卵産めないよね。

白点病は淡水魚が罹る病気の中では水カビ病と同じくらいメジャーな病気です。実際に罹ったことが無くても、その名を聞いたことはあるはず。里山も未だ見たことはありませんが、名前だけは何故か知っていました。

秋などの気候変動時は病気メダカの出易い時です。白点病について調べてみました。

白点病とは

水温25℃以下で一年中発生する上、伝染性が高く、進行性も早い実に厄介な病気です。

特に水温が変わり易い春先や、梅雨時、秋口には発病し易い傾向があります。また、移動などで急激に水温や水質が変わると発病する場合が多いです。

症状

罹患した魚は体表を水槽壁や底などに擦るような動作を見せます。胸ビレ、頭部などに生じた小さな白点は、次第に全身に広がって行きます。

やがて食欲が無くなり衰弱し、水面を浮遊したり、水底に静止したりするようになります。時に狂ったような激しい動作を見せることもあります。

病原虫が頭部よりも体部、特に背部に大量に寄生する傾向があるため、体表が赤く充血します。重症になると表皮が剥離してボロボロになります。

鰓に寄生すると酸素不足に極端に弱くなります。

原因

白点虫の寄生により発症します。白点虫は学名イクチオフチリウス・ムルチフィリス(Ichthyophthirius multifiliis)という原生動物(繊毛動物)です。(和名:ウオノカイセンチュウ、白点虫)

白点病は淡水・海水どちらの魚にも発症しますが、淡水魚の白点病はイクチオフチリウスによって引き起こされるので、海水性との区別のためにイクチオフチリウス症と呼ぶこともあります。

白点虫は魚の表皮を通過して表皮と真皮の境に寄生し、繊毛運動をしながら血液や上皮組織の崩壊細胞を食べます。この刺激で寄生された部位からは多量の粘液が分泌され、魚は体を擦り付けるような動作をするのです。

白点虫とは

治療法に移る前に、少し病原虫である白点虫に焦点を当ててみましょう。

白点病の治療=白点虫の駆除ということになります。その生態を知れば、自ずと治療法がわかって来ます。

白点虫のライフサイクル

魚に寄生している時の白点虫は「栄養体」と呼ばれる状態です。

栄養体は成長すると魚体から離れ、繊毛によって水中を遊泳します。水底に辿り着くと、繊毛が失われ、外側を厚い膜で覆われた「シスト」と呼ばれる状態になります。

シストの状態では白点虫は動きません。運動を停止し、内部で細胞分裂を繰り返しています。仔虫を産生しているのです。

繁殖適温下でシスト一個当たり、一日以内に数百~数千の仔虫が産生されます。

やがて仔虫はシストから飛び出し、宿主を捜して水中へと泳ぎ出します。仔虫の寿命は約一日で、この間に寄生出来ないと死滅します。

水の汚れが酷く、魚体の抵抗力が低下した時などは、爆発的に繁殖します。

白点虫と温度

白点虫が寄生してから成熟して魚体を離れるまで、20℃前後で約一週間、14℃では約二週間、7℃では約三週間かかると言われます。

20℃前後の水温は、かなり繁殖し易い状態と言えます。

28℃以上の水温では繁殖活動を停止します。低温に強く、高温に弱いのです。

治療方法

白点病は早期発見が第一です。初期の内に適切な治療をすれば、すぐに白点がとれて健康体に戻ります。

薬浴

メチレンブルーやマカライトグリーンなどの色素剤による薬浴を行います。ただし、効果のある期間と全く効き目が無い期間があります。

効果があるのは寄生前、寄生直後の仔虫の状態の時です。体表内に生息する時期(栄養体)とシスト化している時期の薬物耐性はとても強く、色素剤では死にません。

塩浴

塩浴でメダカの自然治癒能力を高めつつ、塩の殺菌作用を利用し治療を試みます。塩の濃度は0.5%です。

共に暮らす仲間として、何が出来るかを真剣に考える里山です。 先日記事にしました体調不良の紅白メダカが、あの世へと旅立ち...

塩がイクチオフチリウスに劇的に効くわけではないので、絶対的な治療法ではありません。

温度を高くする

水温を28℃~30℃に保ちます。

イクチオフチリウスは低温には強く、高温には弱い動物です。28℃以上の温度帯を保つことで活動を停止させるのです。

塩浴と併せて行うと効果的です。

おわりに

今回は白点病について調べてみました。

里山宅では未だ発症例がありませんが、水温が20℃前後に落ち着く今時期、油断は出来ないですね。

季節の変わり目はヒトも体調を崩しがちですが、メダカたちも病気になり易い時です。すぐに異常に気が付ける様、毎日の観察は欠かさずに行いたいものです。