メダカ大好き里山です。
あと数日で春分の日を迎えますね。昼の時間が長くなり、気候も温暖なものに変化していきます。
残念ながら、春を待たずして逝ってしまったメダカたちがいます。今回は冬の間に逝ってしまったメダカたちについて書きます。
ちなみに、写真はアスパラの苗です。爪楊枝よりもずっと細く、ひょろひょろです。春の出荷に向けてただ今準備中。
メダカの冬眠と死
メダカは冬眠をします。
水温の低下に伴い、水底でじっとするようになり、エサもほとんど食べなくなります。
活性が下がる時は、身体の抵抗力も下がっています。病気になってしまったり、或いは、単純に寒さに耐えることが出来ず、弱い個体は命を落とします。
結果、強い個体のみが残っていきます。自然淘汰とは言いますが、ヒトの視点で見ると「可哀想だな。」と映ってしまいますよね。
我が家のメダカたちの数は……
青幹之(5)、コスモ(10)、緋メダカ(9)、白メダカ(9)でした。そこに後から加えた楊貴妃(5)、黒メダカ(5)を足し、今は総勢43匹です。
この内、生き残ったのは38匹。
5匹は残念ながら天に昇ってしまいました。飼育数が少ない中の5匹ですから、この数は「多い」と思います。
原因を見ていきます。
メダカの死因は何か
原因は大分して3つです。3匹が同じ原因で他界し、残りの2匹は別々のことが原因で命を落としました。
死因ナンバー1!「圧死」
水温が低下すると、メダカは底に沈んでじっとするようになります。時に、狭い隙間に潜ったり、流木などに身を寄せ、暖を取ることも。
そのまま隙間から出れなくなって命を落とした個体が3匹……。
病死なら未だしも、健康体のこの死に方はちょっと情けないと言うか、もったいないと言うか。小石や赤玉土の隙間から出れなくなって他界って、死因としてどうなんだろうか。
水槽作りの参考になった
可愛いチビたちを失ったのは痛手ですが、彼らに潜る癖があるのがよくわかりました。
冬場は少しでも驚かせてしまうと、所構わず入り込もうとします。逃げるのに必死です。水槽の壁にはぶつかるし、狭い赤玉土の隙間にでさえ、頭を突っ込んで隠れようとします。
生きるのに必死なんです。冬はメダカ近寄ってはいけないということが、身に染みてわかりました。
また、チビを越冬させる場合、極力隙間の少ない底土にするか、隠れられる物(落ち葉など)を用意するなどの対策が必要なんだなと実感。
元気な個体なら、チビでも屋外で越冬は可能。ただ安全に隠れられて、且つ、狭くて身体を寄せれる場所がいるようです。
弱っていた個体の病死
奇形の酷い、元からそう強くなかったメダカは病気で他界。
飼育歴が短く、ほぼメダカの病を見ていないので、はっきりとした判別は不可。ですが、目が腫れたような感じがあることから、エロモナスだったのかな?と思っています。
一緒の水槽で泳いでいた他の個体は全て無事。1匹だけの感染(?)でことを終えました。水温が下がることで、何かと病気に感染し易くなるようです。
体内時計の狂い。過抱卵か?
冬の寒い時期に衝動的に楊貴妃を購入してしまいました。
ホームセンターの水槽は水温22℃前後。ぬくぬくの水槽で飼育されていた子たちを、突然0℃の屋外水槽に移すことは出来ず、しばらく室内で共同生活を送ることに。
店の環境と我が家の環境、その変化が原因だったのでしょうか?5匹購入した楊貴妃の内、1匹しかいなかったメスが腹を膨らまして死にました。
室内飼育していましたが無加温。朝の水温は5~7℃で、繁殖するには温度の条件が満たされていません。
意を決し、腹を割いて中を見てみれば、卵が数個確認出来ました。
これが過抱卵だったのかは謎ですが、ヒトの生活がメダカの生活に悪影響を及ぼした事例と思います。メダカの体内時計が、何かのタイミングで狂ってしまったようです。
ヒトの生活サイクルとメダカの生活サイクルは違います。共に暮らす時は、相手(メダカ)に合わせるくらいの気遣いが必要だなと感じました。
おわりに
死因の内、「圧死」は水槽作りでいくらでも改善可能です。しかし、残りの2つはそうも言えません。
産卵シーズンが終わりに近付いたら、冬に向けての準備を始めて行く必要がありそうです。
屋外飼育では心配なメダカは室内に非難させることになるのですが、その際もメダカの生活サイクルを乱さないことを念頭に置き、準備をしていくことが大切ですね。