無事、幹之を送り出した里山です。
ひょんな出来事からメダカを飼うことになったおっさんがいます。そのおっさんに尋ねられました。
「メダカたちはこれからも今までと変わらずエサを食べるの?」
ちょうど使用していたエサが無くなったとのことで、次のエサ購入の参考にしようと考えたのだと思います。
夏のメダカと秋のメダカは活発さが違います。当然、食べるエサの量も変化します。
ブログで何度か似たような記事を書かせてもらっていますが、今一度、おっさんと一緒に復習をしていこうと思います。
メダカの活動ピーク
メダカは日長動物です。
光の周期で季節を感じ取り、日が長くなると活発に活動し、日が短くなると次第に活動が弱まります。冬は広義の意味での冬眠に入り、ほとんど動かなくなります。
活動が鈍っていく秋
昨日の記事で7月と9月の日照と気温に触れましたが、夏を過ぎれば日は短くなっていく一方です。
9月は未だ暑さが残っている時期なので、メダカの活動は大きくは鈍りません。ですが、夏のような活発さは失せ、エサも少量で満足する日が出て来ます。
夏と同じではダメ
夏のメダカはとにかくエサをよく食べます。繁殖のために大量のエネルギーを必要としているからです。
やってもやっても食べまくります。気持ち良いくらいにエサが無くなります。
しかし、秋になっても夏と同じだけエサをやり続けていると、水質の悪化が速くなります。日に日に食べる量が減っていくからです。
変化に気付け
メダカたちの僅かな変化に気付けるかがポイントです。あくまで里山宅のメダカたちの行動ですが、参考までに。
僅かなことで驚くようになる
朝晩の冷え込みが強く、肌寒さを感じるような日には気付き易いですね。
夏の暑い日には大して驚かなかったようなことでも、驚いて逃げます。エサをやろうと水槽に手を翳しただけで、ビックリして散ってしまうこともあります。
水温の低下で臆病になっているのだと推測します。
真冬の必死で逃げるような動きではなく、「あー、ビックリした!」と軽く驚いた程度の反応なのですが、夏とは違います。
少量のエサで満足する
空腹にならないわけではないので、「エサちょうだい!」と催促はして来ます。ただ、食べる量が若干少なくなっており、おかわりの要求が減ってきます。
満足した子たちはのんびりとしていることが主で、エサを撒いても近寄って来ません。
底の方でじっとしている
水面近くに上がってこず、水底をじっとしていることが増えて来ます。
年寄りは食べない
2年目を終えようとしている里山宅の長老、青幹之(親)たちはエサをほとんど食べなくなりました。夏の間もチビたちより少食だったのですが、秋になって顕著に食べる量が減りました。
去年の夏とは大違いです。
エサやりの加減はメダカとの対話
エサの分量に関しては「〇〇分で食べ切る程度」等諸説ありますが、あくまで参考です。メダカの状態を見て、やり方や与えるエサを変えていけるのがベストと思います。
初心者は基本から
飼育が初めての人に「メダカの様子を見ながら」と言っても、全くわかりません。初めてってそういうことです。
市販のメダカエサの注意書きをよく見ると、「〇〇分で食べ切る程度の量を与えて下さい」と書かれています。
この注意書きを守り、メダカたちが食べきれる量を与えていきます。
やり過ぎないように少量ずつ与えて、先ずはエサやりに慣れましょう。何回かやれば分量がわかって来ます。
四季で違う
食べる量は春夏秋冬で違います。
冬(活動レベル☆)
冬はほぼ食べません。メダカたちも水底でじっとしており、姿を見る機会も少ないかと思います。そっとしておきましょう。
春(活動レベル☆☆~☆☆☆☆)
冬から春への移行時期と、春から夏への移行時期でメダカの活性度が違います。
前者の頃はまだまだ寒いので、メダカはあまりエサを食べません。後者の頃は逆にエサを欲しがります。
来るべき産卵に備えるため、栄養を欲しているのです。
この頃になると寒さで一旦成長を止めていたチビたちも、身体が大きく成長し始めます。
夏(活動レベル☆☆☆☆☆)
とにかく食べます。エンゲル係数(家計の消費支出に占める飲食費の割合)が上がります、はい。
秋(活動レベル☆☆~☆☆☆)
夏から秋への移行時期は、暑さも残っていること、日照もそこそこあることから、比較的エサをよく食べます。
それも徐々に変化を見せ、秋から冬への移行時期には、ほとんど食べなくなります。
秋冬でも天気が良いと?
寒い時期でも天候が良く、日中の気温(水温)が上がるような時はエサを食べます。水面近くに上がって来て「エサちょうだい!」と口をパクパクさせます。
可愛い姿についエサを沢山あげたくなるのですが、ここはグッと我慢です。少量を与えるのみに留めます。
やり過ぎると消化不良を起こし(充分な消化が出来ないままに水温が低下することがある)、体長を崩してしまうことがあるからです。
結論
夏から冬へと向かう9月頃に、7月と同じようなエサやりは基本的にはしません。
メダカたちも夏ほどエサを食べなくなっているはずです。水質の悪化に繋がりますから、エサやりはメダカの様子を見ながら、少量ずつを与えるようにしましょう。