メダカの水槽に園芸用の土は本当に大丈夫なのか

外でメダカを飼うことを決めてすぐのこと。「底石の代わりに赤玉土を使う」という記事を見つけ、「えぇ!?」っとなりました。しかも、やってる人の多いこと!

――園芸用の土をメダカに使う?大丈夫なの?

実際に使用する前までは、変な成分がにじみ出てメダカが死んでしまうのではないだろうかと不安に思っていました。

後に使ってみて、「そんなことはない」とわかりましたが、最適かと言われるとわかりません。

メダカの水槽作り-失敗した腐葉土水槽

実を言うと、私が最初に使った底石代わりは赤玉土ではなく腐葉土でした。まだ外飼いにするか迷っていた時だったので、試験的に水草のみを入れて様子をみようということに。わざわざ赤玉土を購入するのも億劫で、プランターに使用した土の余りを使いました。

腐葉土とは厳密には土ではありません。地面に積もった落ち葉や枯れ枝がバクテリアやミミズなどの土壌生物に分解され、土状になったもののことを言います。ガーデニングや野菜の栽培用に調整された腐葉土の中には、軽石やバーミキュライトなどが混ぜ込まれていることもあります。

さて、そんなものに水を注いだらどうなるか?

土が舞い上がらないように水をゆっくり注ぎましたが、そんなことは関係ありません。バーミキュライトがキラキラと舞い、次から次から軽石が浮き上がってきます。落ち葉のクズも浮かんできて水槽の壁にへばりつき、水は茶色に濁りました。最悪です。

何度も水を零し、表面のゴミを流しました。数回繰り返すことで水は綺麗になりました。ですが、腐葉土の成分もほとんど無くなりました。

そして、暑い日が続いた数日後、藻があちこちから繁殖し始めていました。

底に敷く土で水質が変化する

植物が育つためには窒素・リン酸・カリウムが大量に必要となります。園芸用に改良された土にはそれらが添付されていることが多いのですが、水槽の底石代わりに使用した土からこれが溶け出すと、生物にとっては良くない状況を引き起こします。

窒素などが溶け出すと、水は富栄養化(水の中に栄養が増え過ぎた状態)となります。これが藻や悪臭が発生する原因となるのです。

腐葉土水槽はそう時間も経たない内に、完全リセットするはめになりました。園芸用の土は、やはり園芸で使うものです。

赤玉土が使える理由

赤玉土が底石の代わりになる理由は、ただの土の玉だからです。赤玉土はメインで使用する素材ではなく、土壌を改良する際に加えるものです。単体で使用しませんから、特に何も混ぜ物が入っていません。

使用メリットと言われているものをあげますと……

・安価で手に入りやすい

・多孔質でバクテリアが住み着きやすい

・水生植物の根張りを助ける

一見良さそうに見えますが、デメリットもあります。

赤玉土を使うデメリット

玉が潰れる

品質の悪いものは、押してすぐに潰れます。最初は硬かったものも、水に浸かっている内に崩れ易くなります。するとちょっとした水の揺れで土が舞い、水が濁ってしまいます。

また穴が潰れてしまえば、バクテリアの住処とは成り得ません。

水質が弱酸性に傾く

メダカの好む水質は中性~弱アルカリ性です。

水草が育つ肥料分がない

赤玉土はただの土です。水草を育てるには貧弱過ぎます。

ろ過フィルターが詰まる

水と一緒に砕けた土を吸い上げてしまいます。

メーカーごとに品質が違う

袋に入っている段階で、すでに砕けているものもあれば、焼き固められて丈夫なものもあります。木の根などのゴミが混入している場合もあります。

使用するのであれば、どのメーカーの、どのグレードのものを使うか吟味する必要があります。

まとめ

園芸用の土は、やはり園芸用です。「飼育に利用できる場合もある」が、最適とは言い難い代物です。

飼育スペースにもよりますが、小規模であれば専用のソイルを使用するのが良いようです。